マスクメロン メロン
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
基礎データ DATA
- 生い立ち:イギリス生まれ(アールスフェボリット)
マスクメロンの特徴
「マスクメロン」は果肉が黄緑色のネットメロンです。マスクメロンという名前は広く知られていますが、品種名ではありません。マスクメロンの「マスク」は「Musk(ムスク)=麝香(じゃこう)」のことで、よい香りがするという意味です。
大正時代にイギリスから導入された「アールスフェボリット」という品種がマスクメロンの代表品種で、その後、改良を重ねて多くのアールス系メロンが作られました。それらアールス系メロンを総称してアールスメロン(マスクメロン)といわれています。
アールスメロンは皮に細かくて深さのある網目模様が入り、味や見た目に優れています。完熟したアールスメロンは上品な甘味と芳香があり、みずみずしくなめらかな口当たり。長年にわたり高級メロンとしての地位を維持しています。
なお、静岡県の特産である「クラウンメロン」は、独自に改良したアールスメロンをガラス温室で栽培したもので、高品質なものだけを出荷しています。
マスクメロンの選び方(見分け方)
きれいな丸みのある形をしていて、網目の模様が均一で深さがあるものが良品とされます。また、持ったときにずっしりと重みがあるものがよいでしょう。
マスクメロンは追熟が必要な果物です。熟した状態で売られていることもありますが、ほとんどは完熟前の状態で店頭に並んでいます。熟すにつれてツルがしおれてくるので、すぐに食べたい場合はツルの状態を確認してみてください。判断がつかない場合はお店の人に尋ねるとよいでしょう。
メロンのページに戻る
マスクメロンの保存方法
完熟手前のマスクメロンは常温でしばらく置いて追熟させます。直射日光を避け、できれば20度から25度くらいの温度での保存するのが理想です。
マスクメロンはツルがT字になっていますが、細いほうのツルがしおれてきたり、緑色の果皮がやや黄色みがかってきたら食べ頃の合図です。
また、お尻に軽く触れてやわらかさを感じたり、少し弾力を感じれば熟しています。ただし強く押すと傷んでしまうので注意してください。お店によっては食べ頃の日付を記してくれていることもあります。
メロンのページに戻る
マスクメロンの食べ方
食べる3時間ほど前に冷蔵庫で冷やしてから食べるとよいでしょう。半分にカットして種を取り除いたら、さらに1/4または1/8サイズにカットします。
そのままスプーンですくって食べてもよいですし、果肉と皮の間にナイフを入れて切り分け、ひと口サイズに切ってフォークで食べてもOKです。
メロンは皮に近づくにつれ甘味が減少していくので、スプーンで食べるよりは、ひと口サイズに切ったほうが均等に甘味を味わえます。
量が多くて食べきれない場合は、小さく切った果肉を冷凍しておくと、メロンシャーベットとして楽しめます。凍らせたものをミルクと一緒にスムージーにしてもよいでしょう。
クラウンメロンとアローマメロン
静岡県温室農業協同組合では、4つの支所から温室メロンを出荷しています。そのうちクラウンメロン支所から出荷されているものは、「王冠マーク」のシールが貼られ「クラウンメロン」として流通しています。
そして、同じ静岡県温室農業協同組合の浜松支所、磐田支所、静南支所から出荷されるものは「アローマメロン」という名前で呼ばれ、「AROMA」の文字のシールが貼られています。出荷される支所の違いで呼び名が異なりますが、いずれも1本の木から1玉のみを残して栽培し、ていねいに育てられたものです。
クラウンメロンの等級
クラウンメロンはサイズや外観、糖度などによって等級が「富士、山、白、雪」の4つに分けられています。一番ランクの高い「富士」はおもに高級フルーツ店で扱われ、出荷量が少ないためとても高価。多く出回るのはランクが3番目の「白」で、次いで2番目の「山」となります。一番低い「雪」はおもに加工用として使用されているそうです。ちなみに「キズ」という分類もあるそうで、見た目は悪いけれど味はよいとのこと。
マスクメロンの旬(出回り時期)
メロンの旬の時期は4月から8月頃ですが、アールスメロン(マスクメロン)は年間を通して出荷されています。
参考:東京都中央卸売市場
旬カレンダーのページに移動