ライム(Lime) 香酸柑橘

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基礎データ DATA

ライムの特徴

ライム

「ライム」はレモンのように香りと酸味を楽しむ柑橘です。果汁をしぼってジュースやお酒に加えたり、料理に添えたりすることで、独特のさわやかな風味が楽しめます。

原産地はインド北東部もしくはインド北東部からマレーシアあたりとされ、13世紀頃にヨーロッパに伝わったといわれています。

大航海時代には多くの船乗りが「壊血病」で命を落としましたが、イギリス海軍はその予防策の1つとして、18世紀後半頃から乗組員にライム果汁を飲ませていたそうです。しかし当時は壊血病の原因はわからず、20世紀になってようやくビタミンC不足によるものと判明しました。

ライムの樹は寒さに弱く、日本で本格的に栽培されるようになったのは1970年代以降です。現在でも愛媛県や香川県などで栽培が行われていますが、生産量は多くありません。

ライムの選び方(見分け方)

ライム

果皮に張りとツヤがあり、きれいな緑色をしているもの。また皮は薄めで、持ったときに重量感のあるものがおすすめです。同じサイズなら重いほうが果汁を多く含んでいます。

果皮が黄色いものは樹上で熟したもの、あるいは収穫後日が経ったものです。黄色くなったものは酸味が抜けて少しまろやかになっていますが、緑色のほうが風味がよいとされます。

ライムの保存方法

ライム

ライムはレモンに比べて皮が薄いため、日持ちはレモンほどよくありません。乾燥しないようラップで包むかポリ袋に入れるなどして冷暗所か冷蔵庫の野菜室へ。明るい場所に置いておくと、果皮が黄色くなりやすいようです。

量が多い場合は冷凍しておくとよいでしょう。果汁をしぼるか、薄くスライスしてから密封容器などに入れて冷凍庫へ。果汁は製氷機に少量ずつ入れて小さなブロックにしておくと使用するときに便利です。

ライムの食べ方

ライムは酸味が強いので生食には向きません。果汁をしぼってジュースとして利用したり、風味を生かしてゼリーやケーキなどのお菓子作りに使ったり、料理の香り付けなどに使用されます。たくさんある場合はジャムにしてもよいでしょう。

「メキシカンライム」と「タヒチライム」

ライムには主に「メキシカンライム」と「タヒチライム」の2種類があります。メキシカンライムは重さが30~50gと小さく、タヒチライムはやや大きめの100g前後です。

メキシカンライムはインドが原産地とされ、メキシコで定着したことでこの名前になりました。現在も主産地はメキシコで、種がやや多めですが、果汁が豊富で風味もよい品種です。

タヒチライムは、もともとタヒチで栽培されていたものがアメリカのカリフォルニアに伝わり、そこでこの名前になったとのこと。タヒチライムは基本的に種がなく扱いやすいのが魅力です。タヒチライムはメキシコでも生産されているほか、日本国内でも栽培されています。

なお、これら2つのライムは酸味の強い「酸果ライム」になりますが、酸味の少ない「甘果ライム(スイートライム)」もあります。スイートライムは重さが150gくらいで、主にインドで栽培され、ジュースなどに使われていています。

ライムの栄養

ライムに含まれる酸味の主成分は、多くの柑橘類にも含まれる「クエン酸」です。クエン酸は疲労回復に役立つので、疲れているときやスポーツの後などにライム果汁の入ったジュースを飲むと効果的です。また、レモンほど多くありませんが、ライムにもビタミンCが含まれているので、風邪予防や美肌効果などにも期待できます。

レモンにも含まれている「エリオシトリン」という成分には抗酸化作用があるといわれます。

ライムの旬(出回り時期)

輸入ライムは周年出回っています。国内産ライムは9月下旬~12月上旬頃に収穫され、1月くらいまで出荷されます。

各地の年間収穫量 ライム

出典:農林水産省統計

ライムはおもに愛媛県と和歌山県で栽培されています。愛媛県の収穫量は約7トンで、ライム収穫量のほとんどを占めています。和歌山県の収穫量は約0トンで、割合はそれほど多くありません。

栽培面積・収穫高の推移

出典:農林水産省統計

2020年のライムの栽培面積は約3ヘクタール。収穫量は約7トンで、出荷量は約6トンです。

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