紅玉 リンゴ
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基礎データ DATA
紅玉の特徴
「紅玉(こうぎょく)」は、アメリカのニューヨーク州にある農園で1800年頃に発見されたりんごです。アメリカでは「ジョナサン」と名付けられていて、「エソパス・スピッツェンブルグ」というりんごの実生であるといわれています。
日本には1871年(明治4年)に北海道開拓使によって導入されました。当初は地域によって「満紅」や「千成」「チ印」などいろいろな名前で呼ばれていましたが、呼び名が多いと不都合が生じることから、1900年(明治33年)に紅玉という名前に統一されました。
紅玉は果皮が真っ赤に染まり、サイズは180~200gと小玉で、酸味が強いのが特徴です。香りもよく、生のまま食べると甘酸っぱくて濃厚な味わいが楽しめます。
また紅玉は調理・加工に適していて、お菓子作りなどによく利用されます。
ちなみに紅玉は親としても優れていて、「ジョナゴールド」や「つがる」「ひめかみ」「あかね」など多くの品種を誕生させています。
紅玉の選び方(見分け方)
紅玉は果皮が真っ赤に染まるりんごなので、全体がしっかり着色しているものを選びましょう。紅玉はもともとサイズが小さめなので、小玉でも気にする必要はありません。
また果皮に張りがあるか、持ったときに重さを感じるかどうかもポイントです。重量感があるものは果汁を多く含んでいます。
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紅玉の保存方法
紅玉はあまり日持ちがよくないので、冷蔵庫または温度の低い冷暗所で保存し、なるべく早く食べるようにしましょう。保存する際は、乾燥しないように新聞紙などで包んでからポリ袋に入れておきます。
数が多い場合は、面倒ですが1個ずつ新聞紙で包むのがおすすめです。紅玉は成長を促すエチレンの量が多めなので、こうすることでお互いのエチレンにより鮮度低下を抑えられます。
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紅玉の食べ方
紅玉はアップルパイやジャム、タルトなどに利用されることが多いりんごです。ジャムにする場合はレモン汁をそれほど使わなくても深みのある味になります。また、焼きりんごにしてシナモンをかけて食べてもおいしいですよ。
酸味好きな人は、ぜひ紅玉を生で味わってください。完熟紅玉は果汁も多く、爽快な甘酸っぱさが楽しめます。真っ赤な皮には栄養もあるので、できれば皮ごと食べるとよいでしょう。
強い酸味を生かした利用法
上でも繰り返し述べていますが、紅玉は酸味が強く、調理・加工用としての需要が高い品種です。加熱することで甘味と風味が増し、また煮崩れしにくいためアップルパイやタルトに最適。紅玉の特徴である酸味がお菓子の味を引き立てます。調理を前提に考えた場合、紅玉を選んでおけばまず間違いないでしょう。ほかの生食用りんごではなかなか出せないバランスのとれた味に仕上がります。
紅玉の旬(出回り時期)
紅玉の収穫時期は10月頃で、多く出回るのは12月頃まで。貯蔵されたものは翌年の春過ぎまで流通します。
参考:東京都中央卸売市場
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紅玉の主な産地
出典:農林水産省統計
紅玉の作付面積のトップは青森県です。作付面積は約260ヘクタールで、60%以上の割合を占めています。2位は約70.3ヘクタールの長野県。全体の約18%でこちらも20%以上を占めています。3位は約35.4ヘクタールの山形県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
この統計データは年代が古いのでご注意ください。