たんかん カンキツ類
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基礎データ DATA
たんかんの特徴
「タンカン」は中国広東省が原産地です。正確な起源は分かっていませんが、その性質から「ポンカン」と「オレンジ類」の自然交雑により誕生したと考えられています。日本へは1897年(明治30年)頃に台湾から鹿児島県へ導入されて、昭和中期以降に全国に広まりました。現在も主に鹿児島県の屋久島や奄美大島、沖縄県など暖かい地域で栽培が行われています。
果皮は橙黄色で、サイズは150g前後とみかんくらいの大きさです。甘みが強く酸味は控えめで食味良好。香りがよく、袋(じょうのう膜)ごと食べられるのが魅力です。
タンカンは漢字だと「桶柑」と書きますが、これはもともと台湾で桶に入れて売られていたことが由来といわれます。
たんかんの選び方(見分け方)
皮が濃いオレンジ色でみずみずしさがあり、持ったときに重く感じるものがよいでしょう。タンカンは皮にすり傷がついていることがありますが、味にはあまり影響ありません。皮はかたいものよりはやわらかいほうがおすすめです。
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たんかんの保存方法
暖房や直射日光を避けて、冷暗所で保存します。冷蔵庫の野菜室に入れる場合は、乾燥しないようポリ袋などに入れておきましょう。1週間を目安にして、なるべく早く食味がよいうちに食べきるようにしてください。
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たんかんの食べ方
タンカンの皮は手でむくことができます。ただ、果皮が少しかためなので、ナイフでスマイルカットにして食べてもよいでしょう。じょうのう膜(薄皮)は薄いので袋ごと食べられます。種は少し入っていることもあります。
量がたくさんある場合はジャム(マーマレード)やゼリーなどに使用してもよいでしょう。タンカンは芳香があり甘みが強いので、風味のよい仕上がりになります。
たんかんの旬(出回り時期)
タンカンは2月から4月上旬頃まで出回ります。
各地の年間収穫量 たんかん
出典:農林水産省統計
たんかんはおもに鹿児島県、沖縄県、宮崎県で栽培されています。鹿児島県の収穫量は約2,781トンで、全体の80%以上を占めています。沖縄県の収穫量は約502トンで、全体の約15%程度です。宮崎県の収穫量は約21トンです。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のたんかん(桶柑)の栽培面積は約788ヘクタール。収穫量は約3,304トンで、出荷量は約3,107トンです。