はれひめ カンキツ類
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基礎データ DATA
はれひめの特徴
「はれひめ」は静岡県生まれの柑橘で、母親が「清見」×「オセオラ」、父親は温州みかんの「宮川早生」です。農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所の興津支場で育成されました。品種登録されたのは2004年(平成16年)。重さは150~200gくらいで、見た目はオレンジっぽい温州みかんといった感じです。
酸味が少なめで甘く、オレンジのような風味があるのが特徴。果汁が豊富で口当たりがよく、みかんのように手で容易に皮がむけて袋ごと食べられます。
「はれひめ」という名前は、夏と秋の季節に晴天が続くことで甘くて香り高い果実になることが由来で、漢字では「晴姫」になるそうです。愛媛県では一定条件をクリアしたものを「瀬戸の晴れ姫」というブランド名で出荷しています。
はれひめの選び方(見分け方)
はれひめの果皮は鮮やかなオレンジ色をしています。色づきがしっかりしていて、皮に張りがあり、重みを感じるものが良品です。皮がしなびていたり、ヘタが枯れているものは鮮度が低下しているので避けましょう。
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はれひめの保存方法
風通しのよい冷暗所で保存します。箱で購入した場合は、中に傷んだものがないかチェックし、ふたは開けておいたほうがよいでしょう。保存期間の目安は1週間くらいですが、できれば早めに食べることをおすすめします。
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はれひめの食べ方
はれひめは皮が温州みかんよりも少し厚めですが、手で簡単にむけます。じょうのう膜(薄皮)も薄いので袋ごと手軽に食べられます。基本的に種なしですが、時々入っていることもあります。
はれひめの甘みと香りを味わうには生食が一番ですが、ジュースやジャム(マーマレード)、ゼリーなどにしてもまろやかな風味が楽しめます。
オセオラとは?
「はれひめ」の祖父にあたる「オセオラ」は、1942年にアメリカで生まれた柑橘です。親はマンダリンの「クレメンタイン(クレメンティン/クレメンチン)」とタンゼロの「オーランド(Orlando)」です。
「オーランド」の親は「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシータンジェリン」。この組み合わせは「セミノール」や「ミネオラ」と同じで、これらとは姉妹になります。
はれひめの旬(出回り時期)
はれひめの出回り時期は12月から1月下旬頃です。主産地は愛媛県で、広島県などでも栽培が行われています。
各地の年間収穫量 はれひめ
出典:農林水産省統計
2021年のはれひめの収穫量のうち最も多いのは愛媛県で、約1,181トンの収穫量があります。2位は約142トンの収穫量がある広島県、3位は約40トンの収穫量がある和歌山県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のはれひめの栽培面積は約127ヘクタール。収穫量は約1,468トンで、出荷量は約1,211トンです。