バートレット(Bartlett) 西洋ナシ(西洋梨)
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バートレットの特徴

「バートレット」は1770年頃にイギリスで発見された早生種の西洋梨です。日本へは明治時代に導入されました。かつては缶詰用としての利用が主でしたが、近年では生果の需要が高まり、9月頃になるとスーパーでもよく見かけます。
果実の重さは250g前後で、果皮は黄緑色。熟すにつれて黄色に変化していきます。果汁が多く果肉はなめらかで、甘みと酸味が調和した濃厚な味わい。さわやかな芳香もあり、風味のよい西洋梨です。
バートレットの選び方(見分け方)

ふっくらとして重みを感じるものがおすすめ。バートレットは果皮が黄色っぽくなってきたら食べ頃です。まだ黄緑色のものは完熟していないので、すぐに食べたいときは果皮が黄色いものを選びましょう。
バートレットは果皮に茶色いサビが見られることがありますが、少しくらいなら心配ありません。ただし、キズがあるとそこから傷んでくるので要注意です。
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バートレットの保存方法
果皮が黄緑色のものはまだ果肉がかたいので、しばらく常温(15~20度くらい)で保存して追熟させます。乾燥しないよう紙袋や新聞紙などで包んでおきましょう。
果皮が黄色くなり芳香が出てきたら、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。完熟したものは早く食べてください。熟しすぎると、アルコールのような香りになることがあります。
熟した果実は冷凍保存も可能です。皮をむいて適当なサイズにカットしたら、保存用袋などに入れて冷凍庫へ。保存期間は1か月程度が目安です。
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バートレットの食べ方
りんごのように皮をむいてカットして食べるのがおすすめ。先に1/4にカットして芯を取り除き、皮をむくとよいでしょう。
シロップ漬けにしたり、ジャムやスムージーなどにも利用できます。またケーキやタルトなどに使ってもよいでしょう。
赤いバートレット

バートレットには果皮が赤くなる「レッド・バートレット(マックス・レッド・バートレット)」もあります。これはバートレットの変異種としてアメリカで発見されたものです。皮は赤色ですが、食味などはバートレットとあまり変わりません。スーパーでは「レッドバート」などと表記されていることもあります。
別名「ウィリアムズ」
バートレットは別名「ウィリアムズ」ともいいます。これはイギリスの苗木商だったウイリアムズ氏が繁殖したことが由来です。しかし1790年代にアメリカに導入され、そこで名前が変わってしまいました。
導入時の名前は「ウィリアムズ・ボン・クレティン」。ところが、この木が植えられている農場を所有したバートレット氏は、品種名を知らなかったため自分の名前である「バートレット」と命名。それが広まって定着してしまったとのことです。なお、イギリスやフランスでは、今でもウィリアムズと呼ばれているそうです。
バートレットの旬(出回り時期)
バートレットは9月上旬頃から出回り、10月頃まで楽しめます。
バートレットの主な産地
出典:農林水産省統計
バートレットの作付面積のトップは青森県です。作付面積は約21.6ヘクタールで、全体の半分以上の割合を占めています。2位は約15.8ヘクタールの山形県。全体の約42%でこちらも40%以上を占めています。バートレットの作付面積に関しては、この2つの地域だけが公表されています。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
この統計データは年代が古いのでご注意ください。