大石早生 スモモ(プラム)
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大石早生の特徴

「大石早生(おおいしわせ)」は福島県の大石俊雄氏が育成した品種です。「フォーモサ」という品種の自然交雑実生を選抜したもので、1952年(昭和27年)に名称登録されました。大石早生という名前は、育成者の大石氏に由来します。
花粉親は不明ですが、農園には「ビューティー」や「サンタローザ」「ケルシー」などが植えられており、中でもビューティーの可能性が高いと考えられています。
外観は果頂部(お尻)が少しとがった円形で、約50~70gほどの重さ。果皮の地色は淡黄緑色で、熟すにしたがって赤みを帯び、完熟すると濃い紅色になります。果肉は淡い黄色でやわらかく多汁。甘味と酸味のバランスがよく、さわやかな風味が味わえます。
スモモの中では早く出回り始める早生品種で、早いところでは5月下旬頃から収穫が行われ、6月下旬から7月頃がシーズン。山梨県や和歌山県、福島県、長野県県などで栽培が行われています。
また「大石中生(おおいしなかて)」というすももも大石氏が育成した品種です。こちらのほうがサイズが大きく、成熟期は2週間ほど遅くなります。
大石早生の選び方(見分け方)

ふっくらと丸味のある形をしていて、果皮に張りとみずみずしさがあり、傷がないものを選びます。
大石早生は果皮に黄緑色が残った状態で収穫されることもありますが、着色が薄いものは酸味がやや強めなことがあります。酸っぱいスモモが苦手な人は、なるべく全体が赤く染まっていて、色ムラが少ないものを選びましょう。
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大石早生の保存方法
果実がかたい場合は、常温で保存して少し追熟させます。甘い香りがしてきたり、果皮が赤く色づいて少し弾力を感じたら食べ頃。新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、冷蔵保存して早めに食べましょう。
長期保存したい場合は冷凍も可能です。水洗いしてしっかり水分をふき、くし形に切ってからラップで包んで冷凍庫へ。変色を抑えたい場合はレモン汁をかけておきます。
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大石早生の食べ方

皮の薄い大石早生は、水洗いしてそのまま食べるか、くし形にカットして食べるとよいでしょう。サイズの小さなものは、丸ごと食べると手間がかかりません。
くし形に切る場合、まず縫合線(スジ)に沿って縦にぐるりと切れ目を入れ、両手で左右にねじります。こうすることで果実が2つに分かれるので、あとは種を取り除き、さらに半分にカットします。ただし、果肉がやわらかくてジューシーなものは、果実がつぶれてしまうので、丸ごと食べるとよいでしょう。
酸味が強かったり、やわらかくなり過ぎたものはジャムにするのがおすすめ。また冷凍保存したものは、半解凍してシャーベットのように食べるほか、スムージーにしてもおいしく味わえます。
大石早生の旬(出回り時期)
大石早生が多く出回るのは6月から7月上旬頃です。
大石早生の主な産地
出典:農林水産省統計
大石早生の作付面積のトップは和歌山県です。作付面積は約184ヘクタールで、全体の約38%を占めています。2位は約142ヘクタールの山梨県。全体の約30%を占めています。3位は約51.6ヘクタールの山形県です。
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