アテモヤ(Atemoya) チェリモヤ
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基礎データ DATA
アテモヤの特徴
「アテモヤ」は、「バンレイシ(釈迦頭)」と「チェリモヤ」の掛け合わせで誕生した熱帯フルーツです。アメリカで育成され、1913年に初めて結実したそうです。「アテモヤ」という名前は、バンレイシのブラジルでの呼び名「アテス(アテ)」と、チェリモヤの「モヤ」を合わせて命名されました。
白い果肉は甘みが強く、わずかに酸味もあり、食感がカスタードのようにソフトなことから「カスタードアップル」とも呼ばれます。またチェリモヤと同様に「森のアイスクリーム」と表現されたり、風味が少しパイナップルに似ているため「パイナップルシャカトウ」ともいわれています。
サイズは400~600gくらいで、黄緑色の果皮には突起があり、少しゴツゴツとしています。チェリモヤやバンレイシのように追熟が必要なので、果実がかたい場合はやわらかくなってから食べましょう。
店頭では品種名が表記されていることは少ないですが「ピンクスマンモス」や「ヒラリーホワイト」などの品種があります。
アテモヤの選び方(見分け方)
果皮に張りがあり、ふっくらとした形のものを選びましょう。すぐに食べるなら、果皮が少し黒ずんでいても大丈夫です。アテモヤは熟すと果肉がやわらかくなり、保存状態によっては果皮が黒ずんでくることもあります。
ただ、アテモヤは生産量が少ないので、比較するほど店頭に並んでいないかもしれません。
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アテモヤの保存方法
熟していないアテモヤは冷蔵庫には入れず、常温(20~25度くらい)で数日おいて追熟させましょう。熟すと弾力が出てきて甘い香りがします。
完熟したアテモヤは冷蔵庫の野菜室で保存して、なるべく早く食べましょう。なお、未熟なものを長時間冷蔵庫で冷やすと、低温障害になり食味が落ちることがあるので、気をつけてください。
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アテモヤの食べ方
アテモヤは白い果肉を食べます。果実を1/2または1/4にカットし、果肉をスプーンですくって食べましょう。皮をむいてひと口サイズにカットしてもOK。基本的にやわらかい食感ですが、皮に近い部分は少しざらつきを感じることもあります。
アテモヤは黒い種がたくさん入っています。先によけてから食べてもよいですし、スイカのような感じではき出してもよいでしょう。常温でもおいしいですが、食べる前に2~3時間冷やして食べるのがおすすめです。
また、カットしたものをラップに包んで冷凍すると、シャーベットのように食べられます。
アテモヤの旬(出回り時期)
アテモヤは11月から3月頃に収穫されます。国内では主に沖縄県や鹿児島県のほか、農水省の統計には記載されていませんが三重県などでも栽培が行われています。
各地の年間収穫量 アテモヤ
出典:農林水産省統計
アテモヤはおもに沖縄県と鹿児島県で栽培されています。沖縄県の収穫量は約23トンで、全体の80%以上を占めています。鹿児島県の収穫量は約5トンで、全体の約18%程度です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のアテモヤの栽培面積は約9ヘクタール。収穫量は約28トンで、出荷量は約28トンです。