夏みかん カンキツ類
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:不明
- 生い立ち:江戸時代に誕生
夏みかんの特徴


山口県の特産として有名な「夏みかん」は、江戸時代(1700年頃)に山口県で誕生したブンタンの自然雑種です。山口県長門市の西本さんが、海岸に漂着した柑橘の種子を庭にまいて育てたのが起源といわれています。
別名「夏橙(ナツダイダイ)」とも呼ばれ、山口県萩市では、今も冬から春にかけての間、白い土塀越しに夏みかんが顔をのぞかせる風景があちらこちらで見られます。
果実の重さは400~500gで、果皮はゴツゴツとしていて厚く、じょうのう膜(薄皮)も厚いです。香りがよく甘みもあるのですが、酸味が強いので生食用はあまり流通していません。主にゼリーや菓子などの加工に利用されていて、生食用としては夏みかんの枝変わりである「甘夏」が多く出回っています。
夏みかんの選び方(見分け方)
皮に張りがあり、同じ大きさならずっしりと重みを感じるものを選びましょう。持ったときに軽く感じるものは水分が減っていることがあります。
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夏みかんの保存方法
夏みかんは涼しい冷暗所で保存します。状態にもよりますが1週間~2週間を目安にして、なるべく早く消費しましょう。酸味が強い場合は、何日かおいておくと酸味がほんの少しやわらぎます。
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夏みかんの食べ方


夏みかんは酸味が強いので、生食よりもジャム(マーマレード)やゼリー、お菓子の材料などに適しています。酸っぱい味が好きな人は生食もおすすめです。砂糖をまぶして食べてもよいでしょう。
皮が厚いのでナイフで少し切り込みを入れるとむきやすくなります。じょうのう膜(薄皮)をむいて果肉を取り出しましょう。

夏みかんの原樹
山口県長門市には、推定樹齢300年の夏みかんの原樹が存在しています。1927年(昭和2年)に天然記念物に指定され、長年大切にされているそうです。
夏みかんの旬(出回り時期)
夏みかんが多く出回るのは5月から6月頃です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
この統計データは年代が古いのでご注意ください。