刀根早生 カキ(柿)

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基礎データ DATA

刀根早生の特徴

刀根早生 刀根早生

「刀根早生(とねわせ)」は奈良県天理市の柿農園で「平核無(ひらたねなし)」の枝変わりとして発見された不完全渋柿です。「刀根」というのは農園主の名前からつけたもので、1980年(昭和55年)に品種登録されました。

果実は平核無によく似た扁平な四角形で種もありません。またサイズは同程度~やや大きく、刀根早生のほうがやや色づきがよいとされます。果肉はほどよいかたさがあり果汁が豊富。渋柿なのでアルコールなどで渋抜きをしてから出荷され、まろやかな甘さが楽しめます。

おもな産地は和歌山県や奈良県など。早生種なので収穫時期が平核無よりも2週間ほど早く、9月下旬から10月中旬頃に市場に出回ります。

刀根早生の選び方(見分け方)

刀根早生

全体が橙色に色づいていて傷がないもの。へたが実にしっかりついていて、重量感のあるものを選びましょう。なお、収穫したてのものには果皮に白っぽい粉がついていることがありますが、これはブルーム(果粉)といい、水分の蒸発を防ぐために自然に分泌されたものです。

刀根早生の保存方法

刀根早生は比較的日持ちしますが、常温だと2~3日程度でやわらかくなってきます。かための柿が食べたい場合はポリ袋に入れて密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。鮮度がよければこうすることで1週間くらいは持ちます。

逆にやわらかい食感がよければ、新聞紙で包んでポリ袋に入れ、常温でしばらく置いておきます。熟し過ぎてしまったものは丸ごとラップで包んで冷凍すると柿のシャーベットとして味わえます。

刀根早生の食べ方

刀根早生

くし形にカットして皮をむいて生食します。冷蔵庫で冷やし過ぎると甘さの感じ方が薄れることがあるので、食べる直前に冷やすのがおすすめです。

刀根早生の旬(出回り時期)

刀根早生の旬は9月頃から10月頃まで。10月頃が出荷の最盛期です。

参考:東京都中央卸売市場

刀根早生の主な産地

出典:農林水産省統計

刀根早生の作付面積のトップは和歌山県です。作付面積は約1,268ヘクタールで、60%以上の割合を占めています。2位は約359ヘクタールの奈良県。全体の約18%でこちらも20%以上を占めています。3位は約188ヘクタールの新潟県です。

栽培面積・収穫高の推移

出典:農林水産省統計

この統計データは年代が古いのでご注意ください。

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