ゆうべに イチゴ
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「07-13-1」×「かおり野」
- 品種登録年:2017年(平成29年)
ゆうべにの特徴
「ゆうべに」は、2017年に登録された熊本県のオリジナル品種です。熊本県といえば「ひのしずく」が有名ですが、ひのしずくは12月の収穫量が少ないことや、果皮がやわらかくて輸送性の低さがネックとなっていました。
ゆうべにはその弱点を補うように開発された品種。11月頃から収穫することができ、しかも12月頃の収穫量が多く、果皮もかためで輸送性が向上しています。
ひのしずくの血を受け継ぐ品種
ゆうべにの親は、「07-13-1」×「かおり野」。種子親の「07-13-1」は「ひのしずく」と「さがほのか」の系統を受け継ぎ、花粉親のかおり野は病気に強い品種です。ゆうべには、ひのしずくとさがほのかの品質のよさ、そしてかおり野の病気(炭疽病)に対する強さを併せ持っています。
甘酸のバランスがよくて濃厚な味
果実は大きめで粒揃いがよく、形のよい円錐形。果皮は光沢のある鮮紅色で、果肉の中まで赤く染まります。かたさがあってみずみずしい果実は甘味と酸味のバランスがよく、濃厚な味わいです。
ゆうべにの正式な名前は「熊本VS03」。ゆうべにという愛称は、5000通を超える一般公募の中から選ばれました。命名の意図は、熊本の熊を音読して「ゆう」と読み、「べに」は鮮やかな果皮の紅色から名付けたそうです。
ゆうべにの選び方(見分け方)
ゆうべには光沢のあるいちごなので、表面にツヤがあり、果実がきれいな円錐形をしていて張りがあるものを選びましょう。へたがしんなりしていたり、果実が強く押されてしまっているもの、パックの下に果汁が漏れているものは避けましょう。
また、へたに近い部分まで赤く染まっているかもチェック。上部が白っぽいものは甘味が少ないことがあるので避けたほうが無難です。
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ゆうべにの保存方法
購入時のパックをポリ袋に入れるか、ラップでやさしく包むなどして、冷蔵庫の野菜室に入れます。果皮に傷みが見られるものは、取り出しておきます。気温の高い場所に置いておくと傷みが早くなるので注意してください。
ゆうべには果実がしっかりしていますが、鮮度のよいうちになるべく早く食べ切りましょう。
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ゆうべにの食べ方
ゆうべには食味のよいいちごなので、そのまま食べるのがおすすめ。さっと流水で洗って食べましょう。ゆうべには糖含量のなかでもショ糖の割合が多めなので、しっかりと甘さが感じられます。
また形がよく果肉の中まで赤くきれいなので、パフェやケーキなどのお菓子作りに使ってもよいでしょう。
ゆうべにの旬(出回り時期)
ゆうべには11月頃から収穫が始まり、12月頃から出荷量が増えます。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。