だいだい 香酸柑橘
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基礎データ DATA
だいだいの特徴
だいだい(橙)は酸味が強くて香りのよい香酸柑橘です。主にポン酢に利用されるほか、マーマレードなどに加工されます。
だいだいは大きく分けて2つの種類があります。1つは「回青橙(かいせいとう)」で、「座代々(ざだいだい)」とも呼ばれ、サイズは130~180gくらいになります。もう1つは「かぶす(現在のかぼすとは別物)」や「臭橙(しゅうとう)」といわれるもので、こちらは回青橙よりも大きく200gほどの重さです。
ちなみに回青橙は、秋に色づいて果皮がオレンジ色になりますが、収穫しないでいると、春から夏頃に緑色に戻ってしまいます。そのためこのような名前が付いたそうです。
原産地はインドのヒマラヤ地方といわれ、中国を経由して日本に伝わったとされます。平安時代の「本草和名」や「和名抄」では「橙(アベタチバナ)」と記されています。ただ、古い書物では柑橘類の呼び名や分類が不明瞭なため、これが現在の橙を指しているのかどうかは不明です。「新刊多識編」(1631年)でようやく「多伊多伊(タイタイ)」と紹介されています。
中国からヨーロッパに渡ったものは「サワーオレンジ」や「ビターオレンジ」と呼ばれ、マーマレード用の柑橘として栽培されています。
だいだいの選び方(見分け方)
果皮のオレンジ色が濃く、ずっしりと重みを感じるものがよいでしょう。また、果皮に張りとツヤがあるかも要チェックです。
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だいだいの保存方法
乾燥しないようにポリ袋などに入れて冷暗所または冷蔵庫の野菜室へ。だいだいは果皮が厚めなので日持ちするほうですが、乾燥して水分が抜けてくると風味が落ちるので、なるべく早く使うようにしましょう。
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だいだいの食べ方
酸味の強いだいだいは生食には向かず、主にポン酢に利用されています。果汁をしぼってしょうゆなどの調味料と混ぜれば、家庭でもオリジナルのポン酢が作れます。レシピを検索するといろいろな作り方が見つかるので試してみてはいかがでしょう。
正月飾りに欠かせないだいだい
お正月になると鏡餅やしめ縄などが飾られますが、それらの中央にはだいだいが添えられています(温州みかんではありません)。これは「代々栄える」という縁起を担いだものといわれ、「だいだい(代々)」という語呂と、実が熟しても木から落ちにくいことが理由だそうです。
だいだいの旬(出回り時期)
だいだいが多く出回る時期は11月から12月頃です。
参考:東京都中央卸売市場
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各地の年間収穫量 ダイダイ
出典:農林水産省統計
2021年のダイダイの収穫量のうち最も多いのは静岡県で、約225トンの収穫量があります。2位は約149トンの収穫量がある和歌山県、3位は約148トンの収穫量がある広島県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のだいだい(橙)の栽培面積は約66ヘクタール。収穫量は約741トンで、出荷量は約666トンです。