シークワーサー 香酸柑橘
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基礎データ DATA
シークワーサーの特徴

シークワーサーは酸味が強く、特有のさわやかな香りを持つ香酸柑橘です。和名を「ヒラミレモン(平実檸檬)」といい、直径3~5cmほど、重さは20~30gくらいとミニサイズ。果皮は緑色で、熟すと黄橙色になります。
シークワーサーの来歴はよくわかっていませんが、400年前には存在していたようです。橘(タチバナ)の近縁種といわれていて、奄美大島や沖縄本島、南西諸島、台湾などに分布。現在は沖縄県の特産品として定着しています。
表記は「シークヮーサー」や「シークワシャー」、「シークァーサー」、「シイクワシャー」などさまざま。「シー」は沖縄の方言で酸っぱいという意味、「クワーサー」は食べさせるという意味だそうです。
シークワーサーの選び方(見分け方)

果皮に張りがあり、みずみずしさを感じるものがよいでしょう。持ったときに軽く感じるものは果汁が少なく、収穫してから日が経っている可能性があります。
料理に使う場合は、8月から10月頃に収穫される未熟果(青切り)がおすすめ。酸味がしっかりしていて料理を引き立ててくれます。ジュースに使う場合は10月以降のものがよいでしょう。この頃になると酸味がやわらいできます。12月から2月頃に収穫される完熟果は、甘みもあり生食も可能です。
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シークワーサーの保存方法
乾燥しないようポリ袋に入れるなどして冷暗所で保存します。長めに保存したい場合は、新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいでしょう。また果汁をしぼって凍らしておくと、より長期間保存できます。
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シークワーサーの食べ方

シークワーサーは果汁をしぼってジュースなどに利用するのが一般的です。酸味の強いものは、すだちやかぼすなどのように魚料理に添えたり、唐揚げにしぼればさわやかな風味が楽しめるでしょう。また、しょうゆなどと合わせればポン酢にもなります。
シークワーサーの種類
シークワーサーは、栽培の歴史の中で多くの系統が誕生していて、大きさや苦味の有無、成熟期などが多少異なります。
現在、主に栽培されているのは「大宜味クガニー(おおぎみクガニー)」や「勝山クガニー」「カーアチー」「伊豆味クガニー(いずみクガニー)」など。ジュースや生食用としては「大宜味クガニー」「勝山クガニー」「カーアチー」が適していて、「伊豆味クガニー」は少し苦味があるそうです。
また2009年には種なし品種の「仲本シードレス」が品種登録されています。無核で扱いやすいため、今後に注目です。
シークワーサーの旬(出回り時期)
シークワーサーは8月から2月頃に出荷されます。8月から10月頃のものは調理用、10月から12月頃のものはジュース用に適しています。上でも述べていますが、完熟した12月から2月頃の果実は、酸味が抜けて甘みもあるので生食用にも利用できます。
各地の年間収穫量 シイクワシャー
出典:農林水産省統計
シイクワシャーはおもに沖縄県と鹿児島県で栽培されています。沖縄県の収穫量は約3,879トンで、シイクワシャー収穫量のほとんどを占めています。鹿児島県の収穫量は約1トンで、割合はそれほど多くありません。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のシークワーサーの栽培面積は約424ヘクタール。収穫量は約3,880トンで、出荷量は約3,880トンです。