ひのしずく イチゴ
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「98-30」×「98-20-3」
- 品種登録年:2006年(平成18年)
- おもな産地:熊本県
ひのしずくの特徴
熊本県生まれの「ひのしずく」は、2006年(平成18年)に登録された品種です。熊本県ではそれまで「とよのか」の栽培が主流でしたが、とよのかは着色不良やサイズのばらつきが多いなどの問題がありました。そこで育成されたのがひのしずくです。
果重が約18gと大粒で、短円錐~円錐形のきれいな形をしています。果皮はつやのある鮮紅色で、果肉は白く、果肉はほどよいかたさ。また香りがよく、甘味があって酸味は少なめで、果汁が多くジューシーないちごです。
ひのしずくの品種名は「熊研い548」
正式な品種名は「熊研い548」で、ひのしずくという名前は全国の公募によって付けられたもの。「ひ」は熊本の「肥後」のことで、「しずく」は熊本のきれいな水、いちごのみずみずしさをイメージしたものだそうです。
親の掛け合わせは「98-30」×「98-20-3」。98-30は「さちのか」×「栃の峰」を交配した系統で、収量が比較的多く食味に優れるのが特徴。98-20-3は「久留米54号」×「栃の峰」の系統で、こちらも多収でサイズが大きいのがポイントです。
ちなみに「栃の峰」は「とちおとめ」の父親(花粉親)でもあります。また「久留米54号」は2004年(平成16年)に「いちご中間母本農1号」の名で品種登録されていて、サイズが大きく糖度が高い品種です。ひのしずくは、これらの優れた特性を受け継いでいます。
ひのしずくの選び方(見分け方)
ひのしずくはサイズが大きく、鮮やかな赤色をしているのが特徴です。果皮の色づきが薄いものや、逆に濃すぎて黒っぽくなっているものは避けたほうがよいでしょう。
また果皮に光沢があるのも特徴なので、なるべくツヤのあるものを選びます。ヘタが青々としてきれいかどうかも要チェック。
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ひのしずくの保存方法
パックをポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。暖房のきいた室内に置いておくと、鮮度の低下が早まるので注意してください。また、パックの中で押されて傷んだものがあれば取りだしておきます。
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ひのしずくの食べ方
ひのしずくは香りがよく酸味がやや少なめなので、そのまま食べるとしっかりと甘さを堪能できます。果汁が豊富でみずみずしいので、イチゴミルクやいちごジュースにも最適です。
また大果で外観がきれいなので、ケーキやタルト、パフェなどに使っても見栄えします。
ひのしずくの旬(出回り時期)
ひのしずくが店頭に並び始めるのは12月頃からで、最盛期は2月から3月頃。4月下旬頃まで出回ります。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。