初恋の香り イチゴ
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:育成者所有の育成系統から選抜
- 品種登録年:2009年(平成21年)
初恋の香りの特徴
「初恋の香り」は「白いちご」の先駆けとなった品種です。熟しても赤くならず、果皮は白色~淡いピンク色。山梨県の種苗会社「三好アグリテック」と福島県の育種者によって共同開発されました。2009年(平成21年)に「和田初こい」の名称で品種登録されています。
果皮の色が薄くて果肉も白いので、未熟ないちごに見えますが、香りがよくて甘味があり酸味はおだやか。果実は少しやわらかめで食味良好です。ただ生産量はあまり多くありません。
初恋の香りという名前は、果皮が薄くピンク色に染まるかわいらしい姿が、初恋をイメージさせることが由来だそうです。
初恋の香りの選び方(見分け方)
初恋の香りは果皮が赤くならないので判断しづらいですが、へたがしなびていないか、果皮にツヤがあるか、甘い香りがするかなどを確認します。
熟すと果皮がほんのりピンク色になるので、真っ白なものと淡ピンクのものがあれば、ピンク色のほうがよいでしょう。
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初恋の香りの保存方法
パックをポリ袋に入れるかラップをするなどして冷蔵庫の野菜室へ。初恋の香りは少し果実がやわらかめなので、それほど日持ち性は高くありません。2~3日を目安になるべく早く食べきりましょう。
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初恋の香りの食べ方
初恋の香りはそのまま生食して、まろやかな甘味を楽しみましょう。また、パフェやケーキに使うと、やさしい色合いのいちごデザートに仕上がります。
果皮の色を生かして、赤いいちごと紅白でトッピングしても見た目が華やかになります。
たまたま生まれた白いちご
初恋の香りは、白いいちごを作ることが目的で誕生したわけではないそうです。もともと赤い新品種の開発をしていたところ、偶然白い果皮のいちごができ、食べてみると食味がよかったことから商品化されたとのこと。安定して生産できるまで時間がかかり、誕生から20年という歳月を経て市場デビューとなったそうです。
赤色と組み合わせて紅白に
赤いいちごと一緒に箱詰めすることで「紅白」のおめでたい商品になるため、贈答用としても利用されています。価格は高めですが、見た目と食味のよさで注目を集めています。
初恋の香りの旬(出回り時期)
初恋の香りは11月頃から出荷が始まり、5月頃まで出回ります。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。