もういっこ イチゴ
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「MN3」×「さちのか」
- 品種登録年:2008年(平成20年)
- おもな産地:宮城県
もういっこの特徴

「もういっこ」は、2008年(平成20年)に品種登録された宮城県のオリジナルイチゴです。宮城県農業・園芸総合研究所が、独自の育成系統「MN3」に「さちのか」を交配して育成しました。
果実が円錐形でサイズが大きく、果皮は鮮やかな紅色。果肉も淡い赤色をしています。甘酸適和のスッキリとした甘さで、果肉がしっかりしていて日持ちは良好です。
もう1つ食べたくなるいちご
もういっこという名前は、おいしくて1つ食べると、つい「もういっこ」食べてしまうことから付けられたそうです。
父親のさちのかは食味のよさに定評があるメジャー品種。母親のMN3は「女峰×しずたから」×「女峰」の掛け合わせで、うどんこ病や萎黄病に抵抗性があります。
もういっこの選び方(見分け方)

鮮やかな紅色で大粒なのがもういっこの特徴なので、着色がきれいでほどよく大きめのものを選びましょう。サイズが小さめのものでも、全体が赤く染まっていてへたがピンとして鮮度がよく、香りがよければおいしいイチゴです。
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もういっこの保存方法
もういっこは日持ちがよいほうですが、できるだけ鮮度のよいうちに食べきりましょう。2~3日が目安です。
暖房の効いた部屋に置いておくと鮮度の低下が早まるので気をつけてください。保存はパックごとポリ袋にいれてから、冷蔵庫の野菜室に入れておきます。
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もういっこの食べ方

もういっこは甘味と酸味のバランスがよいため、そのまま生食するのがおすすめです。粒がしっかりとしていて大きいので、ケーキやタルト、パフェなどのトッピングにも最適。量がたくさんあるならジャムやスムージーなどに使ってもよいでしょう。
震災からの復興
宮城県ではかつて「とちおとめ」とさちのかを中心に栽培してきました。しかし生産者から、より大果で食味がよく、病気に強い寒冷地向けのオリジナル品種を作ってほしいとの要望が増えてきたため、育成がスタート。そして、もういっこが誕生しました。
ところが、もういっこの生産拡大を進めているさなか、東日本大震災によって多くのイチゴ農家が津波による壊滅的な被害を受け、作付面積は1/4以下にまで減少しました。
それでも復興に向けた努力や、多くのボランティアの方々の支えなどにより、もういっこの栽培面積は少しずつ回復。震災当時は大きく生産が落ち込んだものの、2016年(平成28年)には県内のイチゴ作付面積のシェア50%を達成したそうです。
ミガキイチゴ
宮城県産のいちごに「ミガキイチゴ」というブランドいちごがあります。これは宮城県亘理郡にあるGRAの先端農場で生産されている、「食べる宝石」がコンセプトのいちご。完熟してから収穫される大粒ないちごは、見た目の美しさと食味のよさを兼ね備えています。このミガキイチゴには複数の品種が扱われていて、もういっこも含まれているそうです。
もういっこの旬(出回り時期)
もういっこは12月頃から店頭に並び、5月頃まで出回ります。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。