夕張メロン メロン
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「アールスフェボリット」×「スパイシーカンタロープ」
- 生い立ち:1961年(昭和36年)命名
夕張メロンの特徴


「夕張メロン」は北海道夕張市の特産として有名な赤肉メロンです。品種名は「夕張キング」といい、夕張メロンという名前はブランド名になります。「アールスフェボリット」に「スパイシーカンタロープ」という品種を交配して育成され、1961年(昭和36年)命名されました。
夕張市農業協同組合では夕張メロンの名前や図形、シールなどを商標登録しており、夕張市以外では夕張メロンの名前を使用することはできません。
また出荷に際しても独自の規格があり、糖度やサイズなど基準を満たしたものを「特秀・秀・優・良」の等級に分けて出荷しています(共選規格)。
夕張メロンは果肉がオレンジ色で、芳香があって果汁が多く、甘味の強いメロンです。また果皮は灰緑ですが、熟するにつれて少し黄色っぽくなってくるのが特徴。完熟するととろけるような食感になります。
夕張メロンの選び方(見分け方)

夕張メロンは食べ頃になると果皮が黄色みがかってきます。すぐに食べるならやや黄色っぽくなったものを、2~5日後に食べるなら緑色のものを選びましょう。食べ頃のものは軸がしなびていて、甘い香りが漂っているので、この点もチェックしてみてください。
また形がきれいで重みを感じるものがおすすめです。なお、夕張メロンは出荷時に「特秀・秀・優・良」の等級や、「共選」「個選」を示すシールが貼られています。自宅用や贈答用など用途に応じてランクも確認しておくとよいでしょう。等級や共選、個選についてはページ下部で解説しています。
メロンのページに戻る
夕張メロンの保存方法
果皮が緑色でかたいものは、常温でしばらく置いておきます。軸がしなびて果皮が黄色みがかり、甘い香りがしてきたら熟した合図です。完熟したものは日持ちしないので冷蔵庫で冷やして早めに食べましょう。
夕張メロンは収穫後1週間くらいで食べ頃になります。そのため、状況によっては自宅に届いた時点で完熟直前になっていることもあります。暑い部屋で何日も追熟させるとグジュグジュになってしまうことがあるので注意してください。
カットした夕張メロンはラップでしっかり包んで冷蔵庫で保存します。
メロンのページに戻る
夕張メロンの食べ方

夕張メロンは2~3時間ほど冷蔵庫で冷やしてから食べるとよいでしょう。半分にカットして種を取り除き、さらに1/4または1/8サイズに切り分けたら、果肉をスプーンですくって食べましょう。
また果肉と皮の間にナイフを入れて、果肉をひと口サイズに切ると、フォークで楽に食べられます。
量が多くて残った場合は、果肉をひと口サイズにカットして冷凍しておくとよいでしょう。メロンシャーベットやスムージーなどにして楽しめます。
「共撰(共選)」と「個撰(個選)」のシールの違い

夕張メロンには必ずシールが貼られていますが、そのシールをよく見ると「共撰」または「個撰」のいずれかの文字が書かれています。
共選とは、農協の共選規格を満たしたもので、糖度やサイズなどによって等級が決められています。夕張メロンの場合、糖度では「特秀」は糖度13度以上、「秀」は12度以上、「優」は11度以上、「良」は10度以上といった基準があります。シールには等級が記載されているので確認してみてください。ちなみに共選のシールは北海道の地形のようなひし形をしていて、白い箱で出荷されます。
一方、個選の夕張メロンは共選規格に満たなかったもので、等級分けはありません。とはいえ、こちらも糖度10度以上やネットの密度などいくつかの基準があり、品質は保たれています。糖度が高くても見た目が悪いと個選になることもあるため、自宅で楽しむなら価格が低めのこちらを選んでみてもよいでしょう。なお個選のものはシールが楕円形で、茶色い箱で出荷されます。
夕張メロンの旬(出回り時期)
夕張メロンが出荷されるのは5月下旬頃から8月中旬頃で、特に旬の時期は6月から7月頃です。