すもも 李 Plum

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  • 貴陽

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  • 大石早生(未熟)

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  • スモモ(花)

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  • スモモ(幼果)

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  • スモモ(幼果)

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  • スモモ(未熟)

    スモモ(未熟)

基礎データ DATA

スモモの旬(出回り時期)

※これはスモモの出回り量の割合をグラフ化したものです。農林水産省統計 年間卸売総量(2018年)を参考にしています

スモモの概要

スモモの果実(未熟) スモモの果実

甘酸っぱくてジューシーなすももは、初夏から夏にかけて多く出荷される果物です。果樹栽培されているすももは大きく分けて、中国原産の「日本すもも(プラム)」と、ヨーロッパコーカサス原産の「西洋すもも(プルーン)」に分類され、それぞれ色や味わいが異なります。ちなみに、すももは英語で「プラム」、フランス語で「プルーン」といいます。

日本すももはおもに生食用として栽培され、西洋すももは生食用のほか乾燥用やジャム、コンポートなど加工用としても栽培されています。健康補助食品で有名な「ドライプルーン」は西洋すももを乾燥させたものです。

西洋すもも(プルーン)に関しては「プルーンのページ」で紹介しています。

余談ですが、「李下に冠を正さず」ということわざの「李」とはすもものこと。すももの木の下で頭に手をやると果実を盗んでいるように見えるため、人に疑われるような行いはすべきではない、というたとえです。

スモモの歴史

スモモの果実(未熟) スモモの花

カスピ海沿岸のコーカサス地方で誕生した西洋すももはローマ帝国の書物にも登場しており、紀元前にはヨーロッパ各地で栽培されていたといわれます。その後、大航海時代にアメリカへ渡り、19世紀頃にはカリフォルニアで大量に西洋すもも(プルーン)が生産されるようになりました。

日本へは西洋すももではなく中国原産のすももが奈良時代に伝わったとされています。古事記や日本書紀、和歌にも登場しており、すももは日本人になじみ深い果物といえるでしょう。

すももが日本で栽培され始めたのは明治時代になってからのこと。それまでは「酸っぱい桃=酸桃(すもも)」として軽んじられていました。本格的に栽培が行われるようになったのは大正時代で、19世紀頃にアメリカに渡ったすももが品種改良されて戻ってきてからのことです。

スモモの見分け方(選び方)

見分け方

果皮に色むらや傷がなく、張りと弾力があるものがよいといわれています。また形はきれいな円形で、持ったときに重さがあるほうがベター。果皮に白い粉(ブルーム)が付いているものは新鮮です。また、すももは食べ頃になるとよい香りがするので見分ける際のポイントにしましょう。

スモモの保存方法

キッチンペーパーなどで包んでポリ袋に入れて保存します。着色が薄くてまだ熟していないすももは、常温で保存して追熟させましょう。その際、直射日光を避け、涼しい場所に置いておきます。完熟したすももは日持ちしないので、冷蔵庫の野菜室で保存してなるべく早く食べるようにしてください。

スモモの栄養と効能

おもな栄養成分(可食部100g中)

葉酸(37mcg)、カリウム(150mg)

注目成分

アントシアニン、ソルビトール

期待される効能

貧血予防高血圧予防、眼精疲労回復、便秘改善

すももには葉酸が比較的多いので、貧血に悩む人や妊娠した女性におすすめです。ナトリウムを排出するカリウムも含まれていて高血圧予防にも期待できます。

また、すももには毛細血管を強化したり、眼精疲労を回復するといわれているフラボノイド「アントシアニン」が多く含まれています。さらに糖アルコールの一種である「ソルビトール」は便秘改善に作用するといわれています。

より詳細な栄養成分については、「栄養成分(グラフ)」もしくは「栄養成分(一覧表)」に掲載しています。

スモモの種類

大石早生

大石早生

現在、日本で最も多く栽培されているすももがこの「大石早生」です。福島県の大石氏が育成した品種で、親は「フォーモサ」×「不明」。この不明となっている品種は「ビューティー」とみられています。果実は円形で、重さは50~70gほど。果肉は淡い黄色でやわらかく、ジューシーでさわやかな甘酸っぱさが口に広がります。また果皮は成熟にしたがって黄緑色から赤く色づいていき、完熟すると全体が鮮紅色に染まります。出荷量が多い時期は6月下旬から7月上旬頃。

ソルダム

ソルダム

「大石早生」に次いで日本で多く栽培されているのがこの「ソルダム」です。来歴は不明ですが、明治時代後期から大正時代初期頃にアメリカから導入されました。重さは80~150gと大きめで日持ちがよく、甘味と酸味のバランスも良好。果皮が緑色~紅色で、果肉は濃い赤色をしています。旬のシーズンは大石早生より約1か月ほど遅い7月中旬頃から。

太陽

太陽

来歴は不明ですが山梨県で発見されたすももで、1969年(昭和44年)に命名されました。短楕円形の果実は100~150gと大きく、実はややかたく締まっていて日持ちするのが特徴。果皮は紫がかった紅色で果肉は乳白色をしていて、糖度が高く酸味はそれほど強くありません。収穫シーズンは8月中旬頃から。

サンタローザ

サンタローザ

アメリカの育種家が日本すももと別のすももを交雑して育成したといわれる品種で、世界中で栽培されています。円形で果重は100g前後と大きく、熟すと果皮は鮮やかな赤色に着色。黄色の果肉はしまっていて香りも良好で、ほどよい甘さと酸味が味わえます。シーズンは7月中旬頃からです。

貴陽(きよう)

貴陽(きよう)

「貴陽」は1996年(平成8年)に登録された品種です。親は「太陽」×「不明(のちにDNA鑑定により小松と推定)」で、山梨県において育成されました。果重が200g前後と大きく、果皮は紅色~赤紫色。糖度が高くて適度な酸味もあり、果汁が多くて濃厚な味わいです。最盛期は8月上旬頃で、日持ちは比較的よいとされます。

花螺李(ガラリ/カラリ)

花螺李(ガラリ/カラリ)

サイズが40g程度と小ぶりな「花螺李」は、奄美大島や沖縄などで栽培されているすももです。奄美大島産のものは「奄美すもも」とも呼ばれ、果皮と果肉は濃紅色~黒紫色になります。酸味が強いのでおもに果実酒やシロップ漬け、ジュースなど加工用として利用されますが、完熟したものは生食することも可能です。

秋姫

秋姫

「秋姫(あきひめ)」は秋田県で偶然発見された品種で、1991年(平成3年)に品種登録されました。果皮は赤から赤紫色で果肉は黄色く、サイズは200g前後と大きめ。甘酸の調和した濃厚な味わいです。晩生品種なので、出回り時期は9月中旬から9月下旬頃。なお、有袋栽培したものは果皮が黄色です。

サマーエンジェル

サマーエンジェル

親は「ソルダム」×「ケルシー」で、2005年(平成17年)に品種登録されました。果皮は紅色で果肉は黄色、サイズは150g前後と比較的大きめです。果汁が豊富で甘味が強く、適度な酸味もあります。収穫シーズンは7月下旬頃から。

紅りょうぜん

紅りょうぜん

「マンモス・カージナル」×「大石早生」から誕生したすももで、1987年(昭和62年)に品種登録されました。重さ100~150gとやや大きく、ハート形のような扁円形をしているのが特徴です。果皮は紅紫色で、果肉は淡黄色。糖度が高めで果汁も多く、ほどよい酸味があります。収穫は7月の中旬頃から行われますが、出荷量はそれほど多くありません。

サマービュート

サマービュート

「ソルダム」と「ブラックビュート」を両親として山梨県で生まれ、2005年(平成17年)に品種登録されました。果皮は紅色で果肉は淡い黄色、サイズは170g前後と大きく、果肉は緻密でややかためです。強い甘味と適度な酸味があり、濃厚な味わい。出回り時期は7月下旬頃からです。

ハニーローザ

ハニーローザ

「ハニーローザ」は、「ホワイトプラム」の自然交雑実生から選抜して育成された品種で、1996年(平成8年)に品種登録されました。果実は円形で、果重は50g前後と小ぶり。果皮は淡紅色で、果肉は淡黄色をしています。酸味はおだやかで甘味があり、果汁が豊富なすももです。収穫時期の早い早生種で、主産地の熊本県では6月中旬頃から収穫されます。

李王

李王

「李王(りおう)」は「大石中生」と「ソルダム」を交配して山梨県で誕生した品種です。1990年(平成2年)に品種登録されました。サイズは90g前後で、果皮の色は紅色~赤紫色。果肉は薄い黄色で酸味が少なく、ジューシーで香りがよく、甘味は強めです。収穫時期は7月上旬頃から。

ケルシー

ケルシー

果重150~200gほどのハート形をした品種で、果皮が緑色なのが特徴。アメリカに渡った日本すももが大正時代に逆導入されたもので、日本名は「甲州大巴旦杏(こうしゅうだいはたんきょう)」といいます。果肉は黄色でややかたく、ほどよい甘味があり、酸味は少なめ。また中心部に空洞ができやすいという性質があります。流通量はそれほど多くありません。

各地の年間収穫量 スモモ

円グラフと下表の割合(%)が違うときは?

上の円グラフの割合(%)と下の表の割合(%)の数値が違うことがありますが、その場合は下表のほうが正しい数値です。

下の表は出典である農林水産省のデータに記されている「全国の合計値」から割合を計算したものです。

上の円グラフも農林水産省のデータですが、こちらは全国ではなく主要生産地のみのデータなので、値が公表されていない都道府県は含まれていません。

また、ページ上部の「基礎データ」にある「おもな産地」の数値は、下表の割合(シェア)を四捨五入したものです。

出典:農林水産省統計

2017年のスモモの収穫量のうち最も多いのは山梨県で、約6,690トンの収穫量があります。2位は約3,110トンの収穫量がある長野県、3位は約1,970トンの収穫量がある和歌山県です。

栽培面積・収穫高の推移

出典:農林水産省統計

2017年のスモモの栽培面積は約2,810ヘクタール。収穫量は約1万9,600トンで、出荷量は約1万7,100トンです。

品種ごとの作付面積

出典:農林水産省統計

2015年のスモモの作付面積は、1位は大石早生で約615ヘクタール。全体の約33%を占めています。2位はソルダムで約397ヘクタール。ソルダムも20%以上の作付面積があります。3位は太陽、4位は貴陽となっています。

スモモの輸出先と輸出量

出典:財務省統計

日本産のスモモは香港とマレーシアへ輸出されています。香港への輸出量は約21トンで、スモモ輸出量のほとんどを占めています。マレーシアへの輸出量は約47キロで、割合はそれほど多くありません。

年別輸出入量

出典:財務省統計

スモモは海外に輸出されています。2018年の輸出量は約21トンで輸出額は約1,638万円。輸出量は前年と比べると16.1トン(約333%)増加しています。

主要生産国(上位5か国)

出典:FAOSTAT(2016年)

すもも類生産の上位5か国は、中国、ルーマニア、セルビア、トルコ、チリです。1位の中国の生産量は年間約663万2,558トンで全体の約56%を占めています。2位のルーマニアは年間約51万2,975トンで全体の約4%、3位のセルビアは年間約47万1,442トンで全体の約4%です。

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