真紅の美鈴 イチゴ

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  • 真紅の美鈴

    真紅の美鈴

基礎データ DATA

  • 親の組み合わせ:「ふさの香」×「麗紅」
  • 品種登録年:2015年(平成27年)

真紅の美鈴の特徴

イチゴ 真紅の美鈴

「真紅の美鈴(しんくのみすず)」は、その見た目の黒っぽさから、通称「黒いちご」と呼ばれています。いちごは普通、熟して色が赤黒くなると過熟となってしまい、果実が落果してしまいます。

ところが、真紅の美鈴は黒みがかってからが食べ頃。色の濃さはアントシアニンによるもので、その含有量は「ふさの香」の1.75倍、「とちおとめ」の3倍にもなるそうです。見た目の物珍しさだけなく、栄養面でも優れた特徴を兼ね備えたいちごといえます。

果皮だけでなく果肉の色も濃い

果実は円錐形で、大きさは中程度。果皮は光沢のある濃紅色をしていて、果肉は中まで濃い赤色に着色します。香りはやや強く、糖度が高くて酸味は控えめ。ほんのりと独特な風味があり、甘さと酸味、香りが調和し、味わい豊かです。

親品種も同じ育成者が開発

真紅の美鈴は、千葉県の成川昇氏が「ふさの香」と「麗紅」を交配・選抜して育成しました。品種登録されたのは2015年(平成27年)。その見た目のユニークさから、品種登録される前から注目されていました。生産量が少なくほとんど市場に流通していませんが、育成地の千葉県をはじめ、奈良県や佐賀県などで栽培されています。

ちなみに育成者の成川氏は、千葉県農林総合研究センター育種研究所の元所長で、真紅の美鈴の親であるふさの香と麗紅の育成にも携わっています。

なお、濃い紅色は「深紅」とも表記しますが、真紅の美鈴の漢字表記は「真紅」となります。濃紅色の美しい鈴のようないちごを思わせるネーミングです。

真紅の美鈴の選び方(見分け方)

真紅の美鈴

普通のいちごの感覚で見ると、真紅の美鈴は熟しすぎかと思うほど黒っぽい外観をしています。ですが、この濃い色が特徴なので、全体が濃紅色に染まっているものがおすすめです。ただ、あまりに黒過ぎるものよりは、ほどよく色の濃いものがよいでしょう。また、へたが青々としていて、果皮に光沢や張りを感じるかも要チェックです。

ただ真紅の美鈴は生産者が少なく、生産地近くの観光農園や直売所などで売っているだけで、市場にはあまり出回りません。

真紅の美鈴の保存方法

冷蔵庫の野菜室で保存します。パックごとポリ袋に入れるなどして、乾燥しないよう注意してください。

真紅の美鈴は見た目が赤黒いので、購入したらすぐ食べなければいけないと思ってしまいますが、果皮がかためなので意外に保存性はよいとされます。とはいえ、いちごはそれほど日持ちしないので、2~3日以内には消費しましょう。特に色が濃すぎるものは、早く食べるようにします。

真紅の美鈴の食べ方

真紅の美鈴はそのまま食べても、ケーキやタルトなどに使ってもよいでしょう。生食すると甘くて特有の香りを堪能できます。

ケーキなどのトッピングにする場合、白いちごとコラボしたり、白、ピンク、赤、黒の4色のいちごを一緒に飾るのもおすすめ。4色いちごを使ったケーキやデザートは、豪華に見えること間違いなしです。

また、黒くなりすぎたものはジャムにも最適。濃紅色に仕上がり、こちらも見た目に楽しめます。

真紅の美鈴の旬(出回り時期)

真紅の美鈴の収穫シーズンは12月頃から5月頃になります。

果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。

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