新水 ナシ(日本梨)
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基礎データ DATA
新水の特徴
「新水」は1965年(昭和40年)に命名登録された品種で、「菊水」と「君塚早生」を交雑して農研機構果樹試験場で育成されました。
出回り時期は8月上旬頃からと早く、サイズは250~300gくらいと若干小ぶり。肉質はやわらかく多汁で、甘さの中にほどよい酸味も含まれていて濃厚な味わいです。
新水は「幸水」「豊水」とともに梨の「三水」と呼ばれ、かつては食味のよい梨として人気がありました。しかし病気に弱いことやサイズが小さいなどの理由から栽培面積が減少し、現在ではあまり出回っていません。しかし、この新水を親に持つ「南水」は定番品種の1つとなっています。
新水の選び方(見分け方)
全体がふっくらとしていて、果皮に張りのあるものがおすすめです。また適度な褐色に染まり、皮に傷がないものを選びましょう。
重量感のあるものは果汁を多く含んでいるのでジューシーです。鮮度が落ちると食味が悪くなるので、果皮がしんなりしているものや、さわったときにやわらかいものは避けましょう。
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新水の保存方法
乾燥や高温に弱いため、保存する際は新聞紙などで包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう。涼しい時期であれば冷暗所でもかまいませんが、気温が高い時期だと傷みやすいので冷蔵庫の野菜室のほうがおすすめです。
新水は鮮度低下が早い梨といわれています。風味のよさとシャリシャリ感を味わうなら、鮮度のよいうちに食べるのが一番です。
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新水の食べ方
縦に1/4または1/8のくし形切りにして、芯を取り除いて皮をむいて食べるとよいでしょう。梨は軸側よりもお尻のほうが甘いので、縦に等分すればそれぞれに甘味が行き渡ります。
甘味の強い新水は生食がおすすめですが、鮮度のよいうちに食べ切れそうにない場合は、砂糖で煮込んでコンポートにするとよいでしょう。冷やして食べるとひと味違う味わいが楽しめ、ケーキやタルトにも活用できます。
梨をすりおろしたものは肉をやわらかくする効果があるので、肉料理に使うのもおすすめです。
新水の旬(出回り時期)
早生種の新水は8月上旬頃から出荷されます。
新水の主な産地
出典:農林水産省統計
新水の作付面積のトップは兵庫県です。作付面積は約6.6ヘクタールで、全体の約26%を占めています。2位は約6ヘクタールの石川県。全体の約24%でこちらも20%以上を占めています。3位は約3.9ヘクタールの広島県です。
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