ピオーネ ブドウ(葡萄)
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
基礎データ DATA
ピオーネの特徴
大粒で紫黒色のぶどう「ピオーネ」は、「巨峰」を母親に、「カノンホール・マスカット」を父親に持ちます。静岡県のブドウ育種家の井川秀雄氏が育成し、1973年(昭和48年)に名称登録されました。
糖度が高くて香りがよく、適度な酸味で濃厚な味わい。大きいものは粒が20gほどになり、見た目・食味ともに優れています。果肉はしまっていて、巨峰に比べて粒が落ちにくく日持ちがよいのも魅力です。
ちなみに、このブドウは当初「パイオニア」という名前が付けられたそうですが、品種登録の前にイタリア語で同じ「開拓者」という意味の「ピオーネ」に改名。この名前で登録が行われました。
父親のカノンホール・マスカットは、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の4倍体枝変りとして誕生した品種で、マスカットの香りが強く食味のよい品種だそうです。
ピオーネの選び方(見分け方)
ピオーネは大きくて黒いのが特徴なので、粒がふっくらとしていて、全体が濃く色づいているものがよいでしょう。鮮度のよいものは軸が茶色く枯れておらず、皮に白い粉(ブルーム)が付いているので、この点も要チェックです。
ブドウ(葡萄)のページに戻る
ピオーネの保存方法
冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存します。保存するときは乾燥しないよう、ポリ袋に入れるか、新聞紙やラップなどで包んでおきましょう。
長期保存したいなら冷凍保存も可能です。粒を房から取って(できれば軸を少し残してハサミでカット)保存用袋などに入れて冷凍庫へ。凍ったピオーネを水につけると簡単に皮がむけます。1か月くらいを目安に食べきってください。
ブドウ(葡萄)のページに戻る
ピオーネの食べ方
食べる直前に水洗いします。ピオーネは皮をむいて果肉だけを食べますが、皮がきれいにむけない場合は、軸とは反対側からむいてみてください。ナイフで十字に切れ目をいれるとむきやすくなります。
ピオーネは種なしのものが多いですが、種入りもあります。種を出すときは、果肉を半分にカットして取り出すとよいでしょう。軸から縦方向にカットするよりも、横方向に切ったほうが種を見つけやすいです。
量が多い場合は、ジャムやジュースにしたり、ケーキやタルトのトッピングに使うのもおすすめ。また、凍らせてシャーベット風に楽しんでもよいでしょう。
種なしは「ニューピオーネ」
現在、流通しているピオーネの多くは「種なし」で、「ニューピオーネ」や「種なしピオーネ」などと呼ばれます。これはジベレリン処理によって種なしにしたもので、粒が大きいのが特徴です。
ピオーネの旬(出回り時期)
ピオーネが多く出回るのは9月から10月上旬頃です。
参考:東京都中央卸売市場
旬カレンダーのページに移動
ピオーネの主な産地
出典:農林水産省統計
ピオーネの作付面積のトップは岡山県です。作付面積は約788ヘクタールで、全体の約45%を占めています。2位は約346ヘクタールの山梨県。全体の約20%を占めています。3位は約102ヘクタールの香川県です。
果物統計のページに移動
栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
この統計データは年代が古いのでご注意ください。