アンコール(Encore) カンキツ類
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基礎データ DATA
アンコールの特徴
「アンコール」はアメリカ生まれの品種です。1954年(昭和29年)にカリフォルニア大学のフロスト博士が、「キングマンダリン」と「地中海マンダリン」を交配して育成しました。
温州みかんのような形で重さは100~150gくらい。果皮は赤みがかった橙色をしています。種は多めですが、皮は手でむけて袋ごと食べられます。
アンコールは糖度が高くてやさしい酸味があり濃厚な味わい。多汁で香りがよく、おいしくてもう一度食べたくなることから「アンコール」と名付けられたそうです。「アンコールオレンジ」とも表記されます。
アンコールの選び方(見分け方)
アンコールの赤みがかったオレンジをしているので、色づきがよく皮にツヤがあるものを選びましょう。皮がしなびていたり、持ったときに軽く感じるものは、水分が抜けて食味が落ちていることがあるので避けます。
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アンコールの保存方法
暖房の効いた部屋に置いておくと、食味の低下が進むので、涼しい冷暗所で保存します。日持ちはそれほどよくないので、なるべく早めに食べましょう。目安は5日~1週間くらいです。
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アンコールの食べ方
アンコールの皮ははみかんのように手でむくことができます。また、じょうのう膜(薄皮)も薄く、袋ごと手軽に食べられます。
果汁が豊富で濃厚な甘酸っぱさを楽しむには生食がおすすめです。果肉の色が濃いので、ゼリーやスムージーなどにしてもよいでしょう。
人気品種の親としても活躍
アンコールは単胚性(種子の中の胚の数が1つで交雑種子を得るのが容易)なので、親品種として交雑に利用しやすい特性があります。食味がよくて人気の高い「せとか」や「津之輝(つのかがやき)」、「ひめのつき」なども「アンコール」の血を受け継いでいます。
アンコールの旬(出回り時期)
アンコールの旬は3月頃で、そのままピークを迎えて4月頃まで出回ります。
参考:東京都中央卸売市場
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各地の年間収穫量 アンコール
出典:農林水産省統計
2021年のアンコールの収穫量のうち最も多いのは愛媛県で、約55トンの収穫量があります。2位は約14トンの収穫量がある大分県、3位は約10トンの収穫量がある香川県です。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のアンコールの栽培面積は約7ヘクタール。収穫量は約92トンで、出荷量は約90トンです。