ブラッドオレンジ オレンジ
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ブラッドオレンジの特徴
「ブラッドオレンジ」は英語で「blood orange」と書きます。果肉の色が「blood=血」のように濃い赤色をしているのが特徴で、これが名前の由来にもなっています。
「タロッコ」や「モロ」「サンギネロ」「マルチーズブラッド」などいくつかの品種がありますが、代表品種はタロッコとモロ。この2品種はイタリアやアメリカから輸入されているほか、愛媛県や大分県、和歌山県など国内でも栽培されています。
果肉の色は品種や個体によって濃淡が異なり、深紅や薄紅色、一部だけが赤いものや全体が赤いものまでさまざま。果皮の色も普通のオレンジ色から、果皮の一部が赤いもの、ほぼ全面が赤く染まったものまで差があります。
これらの赤い色は抗酸化作用のあるアントシアニンの色素によるものです。おいしいだけでなく体にもよいのも魅力ですね。
ブラッドオレンジの選び方(見分け方)
一般的なオレンジと同様に果皮に張りがあり、へたの部分が枯れておらず、ずっしりと重みを感じるものがおすすめです。果皮が赤いほうが果肉の色も濃い傾向にあるので、色の濃さを求めるなら、なるべく皮の赤いものを選びましょう。
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ブラッドオレンジの保存方法
乾燥すると食味が落ちるので、ポリ袋に入れるなどして冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。出回り時期が冬から春なので、高温による品質低下の心配は少ないですが、暖房の効いた部屋に置いておくと傷みやすくなるので気をつけてください。
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ブラッドオレンジの食べ方
スマイルカットのほか、ナイフで皮をむいてひと口サイズに切って食べてもよいでしょう。みかんのように手で皮をむいて食べるという方法もありますが、ブラッドオレンジは果汁が豊富なうえ、皮と果肉が少し剥離しにくいため、手がビショビショになってしまうことがあります。
ブラッドオレンジはジュースやデザートなどの加工にも向いています。果汁をしぼってジュースにしたり、薄皮(じょうのう膜)をむいて果肉をケーキやタルト、パフェなどに利用してもよいでしょう。ゼリーやシャーベットなどにも使えます。
タロッコオレンジ
タロッコは「サンギネロ」という品種の変異で誕生したといわれ、甘みが強くてほどよい酸味もあり、果汁たっぷりのオレンジです。果肉がやわらかくて、じょうのう膜も薄め。果肉はオレンジ色から濃い赤色のグラデーションになることが多いですが、少し赤みがかっているだけの場合もあります。
また果皮はオレンジ色で、一部が赤く染まることがあります。タロッコは愛媛県などで栽培されているほか、イタリアからも輸入されています。
モロ
モロは、タロッコに比べるとやや小ぶりで、果肉の色はタロッコよりも濃く、紫がかった紅色のものが多い品種です。また果皮も赤く染まりやすく、赤とオレンジ色のまだらになっていることがあります。果汁が豊富で甘酸が調和していて深みのある味わい。アメリカのカリフォルニア産のものが輸入されるほか、愛媛県などでも栽培されています。
ブラッドオレンジの旬(出回り時期)
国産のモロは2月中旬頃から3月上旬、タロッコは3月中旬頃から5月くらいまで出回ります。またカリフォルニア産のモロは1月から4月頃、イタリア産のタロッコが3月から4月頃に輸入されています。
各地の年間収穫量 ブラッドオレンジ
出典:農林水産省統計
ブラッドオレンジはおもに愛媛県と香川県で栽培されています。愛媛県の収穫量は約281トンで、ブラッドオレンジ収穫量のほとんどを占めています。香川県の収穫量は約3トンで、割合はそれほど多くありません。
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栽培面積・収穫高の推移
出典:農林水産省統計
2021年のブラッドオレンジの栽培面積は約30ヘクタール。収穫量は約284トンで、出荷量は約279トンです。