紅ほっぺ イチゴ
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「章姫」×「さちのか」
- 品種登録年:2002年(平成14年)
- おもな産地:静岡県
紅ほっぺの特徴

「紅ほっぺ」は静岡県生まれのイチゴで、親の掛け合わせは「章姫(あきひめ)」と「さちのか」。1994年(平成6年)より静岡県農業試験場で育成・選抜が行われ、2002年(平成14年)に品種登録されています。
果実はやや大きめの長円錐形で、果皮はつやのある鮮やかな紅色。果肉は果心部も淡赤色に染まり、よく熟した果実は香りも優れています。甘味が強く酸味もやや強めで、イチゴ本来の甘酸っぱさを堪能できる品種です。
ほっぺが落ちるようなおいしさ
紅ほっぺという名前の由来は、果皮が美しい紅色で果肉も中心まで赤くなること、そしてほっぺが落ちるような食味のよさを表現しているそうです。
ちなみに、母親(種子親)の章姫は、紅ほっぺが登場するまでは静岡県を代表する品種でした。果実が大きくて甘味があり、収量も多いのが特徴。また、父親(果粉親)のさちのかは、果実がかたくて甘酸が調和した食味のよい品種です。紅ほっぺはこれら両親の優れた特性を受け継いでいます。
いちご狩りでも人気
紅ほっぺは多収性と品質に優れたイチゴですが、本格的な収穫期が1月頃以降になるためクリスマスシーズンにやや弱く、サイズにばらつきが出やすいのがネック。しかし、春の観光シーズンに多く収穫できるため、いちご狩り用の品種としても活躍しています。
紅ほっぺの選び方(見分け方)

果皮が鮮やかな紅色をしているので、しっかりと着色していて、へた付近まで赤いものがおすすめです。また香りがよいものを選ぶようにしましょう。
また、紅ほっぺはやや長円錐形なので、短すぎるものよりは長めのほうが標準的な形に近いといえます。
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紅ほっぺの保存方法
冷蔵庫の野菜室で保存して、早めに食べるようにしましょう。保存する際は乾燥防止のため、パックのままポリ袋に入れるか新聞紙で包むなどしておきます。
暖かい部屋に置いておくと、傷みが早まるので注意してください。
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紅ほっぺの食べ方

紅ほっぺは甘味と酸味が適度にあるので、そのまま食べると濃厚な味が楽しめます。酸味が強めに感じる場合は練乳をつけたり、イチゴミルクなどにしてもよいでしょう。
最近はいちごの品種名を大きく記したイチゴジャムが増えていますが、紅ほっぺは果肉もきれいな赤色なので、ジャムにすると鮮やかな色に仕上がります。また、ショートケーキやフルーツサンドに使うと、イチゴの断面が美しく見えます。
紅ほっぺの旬(出回り時期)
紅ほっぺのシーズンは12月から5月頃で、3月頃が出荷のピークです。紅ほっぺは生まれ故郷の静岡県を中心に茨城県や愛知県、九州など広い地域で栽培されています。
参考:東京都中央卸売市場
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