なつおとめ イチゴ

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基礎データ DATA

  • 親の組み合わせ:「栃木24号」×「00-25-1」
  • 品種登録年:2011年(平成23年)

なつおとめの特徴

なつおとめ

「なつおとめ」は、7月から11月頃に収穫される四季成りいちごです。栃木県農業試験場いちご研究所が育成し、2011年(平成23年)に品種登録されました。

いちごは冬から春が旬の時期ですが、なつおとめは夏秋どりの品種。夏から秋にかけては、ケーキやパフェなど洋菓子向けのいちごの出荷が減少するため、業務用としても活躍します。

果皮は鮮紅色で光沢があり、果実はきれいな円錐形。果肉は中まで淡赤色に色づき、カットしたときの断面も鮮やか。ほどよい甘味と酸味があり、いちごらしい甘酸っぱさが味わえます。果実はかためで輸送性と日持ち性がよいのも特徴です。

従来品種よりも栽培しやすく改善

栃木県では以前、夏秋向けとして「とちひとみ」という品種を中心に栽培していましたが、とちひとみは真夏になると、秀品率が下がってしまうなどの問題がありました。

そこで、より栽培しやすい後継品種の開発をスタート。四季成り性系統の「栃木24号」と、大粒で外観や質のよい「00-25-1」を掛け合わせて育成することで、なつおとめが誕生しました。

なつおとめは、とちひとみに比べて多収で見た目もよく、また病気に対する抵抗性もアップ。味わいやかたさについても、とちひとみと同等の性質を持ち、食味のよいいちごとなっています。

なつおとめの選び方(見分け方)

なつおとめは流通量が少ないため、スーパーではあまり見かけませんが、栃木県近郊の直売所などで売られていることがあります。

もしも見かけたら、全体的に着色がよく、果皮に張りがあるものを選びましょう。また、へたが青くてピンとしているか、香りがよいかもチェックします。

果実の先端やへたに近い部分が白いままものはしっかり熟していないので、避けたほうがよいでしょう。

なつおとめの保存方法

なつおとめは暑い時期に売られているため、持ち帰りに時間がかかったり、室温でおいておくとどんどん鮮度が低下します。冷蔵庫の野菜室で保存して、早めに食べるようにしましょう。

その際、パックをさらに新聞紙で包んだりポリ袋に入れるなどして、乾燥しないようにするのが基本です。

なつおとめの食べ方

なつおとめ

さっと水洗いしてそのまま食べてもおいしいですが、酸味を強く感じるようなら、いちごミルクにしたり、練乳をかけるなどして食べるとよいでしょう。

ほどよい酸味があるので生クリームとの相性もよく、かたさがあるのでケーキやタルトなどにも適します。

夏から秋に出回る品種なので、暑い時期はかき氷やシャーベット、スムージーなどに使ってもよいでしょう。

なつおとめの旬(出回り時期)

夏秋どり栽培向けの品種のなつおとめは、7月~11月頃に出荷されます。

果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。

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