かおりん イチゴ
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基礎データ DATA
- 親の組み合わせ:「ふくあや香」×「ゆめのか」
- 品種登録年:2019年(平成31年)
かおりんの特徴
「かおりん」は2019年(平成31年)に品種登録された埼玉県のオリジナル品種です。正式名称は「埼園い1号」で、「かおりん」という名前は愛称になります。「ふくあや香」と「ゆめのか」の交雑実生から選抜・育成されました。
母親の「ふくあや香」は福島県が育成した品種で、鮮やかな紅色で甘酸がほどよく調和し、果実がかたいのが特徴。そして父親の「ゆめのか」は愛知県が育成した品種で、果実がややかためで食味のよいいちごです。
なお、埼玉県ではかおりんと同時に「あまりん(埼園い3号)」という品種も育成し、同時に品種登録しています。これらの愛称は埼玉県出身の落語家、林家たい平さんが名付け親となっています。あまりんの詳細ページはこちら。
小さめの果実で濃厚な味
かおりんは果実が円錐形で光沢があり、サイズはやや小さめ。果皮は鮮やかな紅色で、果肉は淡い赤色になります。果皮も果肉もかたくて食味がよく、甘味と酸味が強くて濃厚な味わい。名前に「かおり」があるように、香りもよくてジューシーです。また、「炭疽病」や「萎黄病」といった病気に対して抵抗性がある点も大きな特徴になります。
収穫時期はやや遅めの12月後半くらいから5月頃まで。かおりんとあまりんは、埼玉県の観光農園や地元の直売向けに作られた品種なので、春のいちご狩りや観光地での活躍が期待されています。
かおりんの選び方(見分け方)
へたがきれいな緑色でピンとしていて、果皮に張りがあるものが良品です。かおりんの果皮は鮮やかな赤色~濃赤色をしているので、多少濃いめの赤色をした果実でも問題ありません。
また、香りのよい品種なので、甘い香りが漂っているかもチェックしましょう。
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かおりんの保存方法
購入時のパックのままポリ袋に入れるなどして冷蔵庫の野菜室へ。その際、冷気が直接いちごに当たらないようにするのがポイントです。
かおりんは果皮も果肉もかたく、ほかのいちごに比べると日持ちがよいほうですが、よく熟している果実は早めに食べるのが基本。気温の高い場所に長時間置くと傷みやすいので注意してください。
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かおりんの食べ方
香りの強いかおりんは、さっと流水で洗ってそのまま食べましょう。甘みと酸味が調和したかおりんの濃厚な味を堪能することができます。
ほどよい酸味があるので、ジャムに加工してもよいでしょう。またケーキやタルトなどにも最適。やわらかくなってしまったものは、スムージーやいちごソースにしてもおいしく味わえます。
かおりんの旬(出回り時期)
かおりんの収穫時期は12月頃から5月頃。基本的には晩生種なので、1月以降に収穫量が増えます。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。