西之香(にしのかおり) カンキツ類
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
西之香(にしのかおり)の特徴
「西之香(にしのかおり)」は、「清見」と「トロビタオレンジ」を両親に持つタンゴールです。収穫期は12月下旬から1月上旬頃で、果実はオレンジのような扁球形をしています。
育成が開始されたのは1966年(昭和41年)とかなり前で、品種登録されたのは2000年(平成12年)。静岡県の果樹試験場興津支場において「清見」と「トロビタオレンジ」を交雑し、その後、長崎県の果樹試験場口之津支場に定植して育成が行われました。
親品種としても利用
1980年代には新品種育成のための中間母本(優良品種を作るための親品種)として利用されていたそうですが、果実としても優れていることから1997年(平成9年)に西之香と命名。国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構により品種登録されることになりました。
食べやすさと食味のよさが魅力
西之香は果皮が濃橙~赤橙色で、サイズは100~180gほど。皮が薄いので手で容易にむくことができ、果肉はやわらかくジューシーです。味は糖度が高くて酸味が少なく、オレンジのような香りも感じられます。また、タネが入りにくく、じょうのう膜が薄くてやわらかいので袋ごと食べられるのも魅力です。
西之香(にしのかおり)の選び方(見分け方)
表面に張りがあり、色の濃いものを選びましょう。また、手に持ったときにしっかりと重みを感じるかどうかもチェック。果皮がしおれたように見えるものは避けたほうが無難です。なお、西之香は浮き皮が発生しない品種なので、果皮はぴったりとくっついています。
カンキツ類のページに戻る
西之香(にしのかおり)の保存方法
乾燥するとみずみずしさが損なわれるので、ポリ袋に入れて冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存します。できれば1個ずつ新聞紙などで包んでおくとよいでしょう。また、暖房の効いた部屋に長時間置いておくと傷みやすくなるので注意してください。
カンキツ類のページに戻る
西之香(にしのかおり)の食べ方
西之香はみかんのような感覚で手で簡単に皮をむくことができます。タネなしのものが多く、薄皮(じょうのう膜)も薄いのでそのまま袋ごと食べましょう。
「甘平」と「にじゅうまる」の親品種
西之香は新品種の育成においても優れた性質を持ち、これまでに優良品種を生み出しています。その代表となるのが、2007年(平成19年)に登録された「甘平(かんぺい)」と、2017年(平成29年)に登録された「にじゅうまる(佐賀果試35号)」です。これらは西之香が母親で、どちらも甘味が強く、皮がむきやすくて食べやすい品種となっています。
西之香(にしのかおり)の旬(出回り時期)
西之香の出荷量が多い時期は12月下旬頃から1月頃です。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
各地の年間収穫量 ニシノカオリ(西之香)
出典:農林水産省統計
ニシノカオリ(西之香)は広島県で栽培されています(広島県以外の統計データはありません)。年の収穫量は約41トンとなっています。