肥の豊(ひのゆたか) カンキツ類
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肥の豊(ひのゆたか)の特徴
「肥の豊(ひのゆたか)」は「不知火(しらぬい)」の特性を補う品種として開発された柑橘です。熊本県農業研究センターが「不知火」と「マーコット」を交雑して育成し、2003年(平成15年)に品種登録されました。
不知火といえば「デコポン」で知られる人気の柑橘で、頭の部分がボコッと出っ張った形をしていて、甘味の強い濃厚な味が特徴。この肥の豊も見た目はデコポンのような形をしていて、味もほぼ似ています。
不知火よりも早く出荷が可能
肥の豊と不知火との違いは収量と出荷時期です。肥の豊は不知火に比べて樹勢が強いので収量が多く、生産面で利点があります。また、不知火は収穫時に酸味が強くなりやすく、減酸のために3月上旬頃まで貯蔵する必要があります。一方、肥の豊は2月中旬頃には酸味が落ち着くので、肥の豊のほうが早く出荷ができるというわけです。
食べ方はデコポンと同じ
果実の大きさは270~300gと不知火(デコポン)と同じくらい。皮は手でむくことができ、じょうのう膜が薄くてやわらかいので、袋ごと手軽に食べることができます。また香りがよくて甘酸の調和した豊かな味わいです。
肥の豊(ひのゆたか)の選び方(見分け方)
果皮が濃いオレンジ色に着色していて、みずみずしさを感じるものが良品です。果皮がしなびていたり、黒ずみなどが見られるものは避けます。また、果実がどっしりとしていて重みを感じられるかもチェックしましょう。
なお、個体によっては頭の出っ張りが小さいものもありますが、あまり気にする必要はありません。
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肥の豊(ひのゆたか)の保存方法
乾燥すると果肉がパサパサになるので、ポリ袋に入れるなどして冷暗所で保存。気温が高くなってきたら冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいでしょう。その際、新聞紙で包んでからポリ袋に入れておくとより乾燥防止になります。購入後は数日程度なら大丈夫ですが、なるべく早く消費するようにします。
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肥の豊(ひのゆたか)の食べ方
不知火(デコポン)のように手で皮をむいて、みかんを食べるように袋ごと食べます。1房が大きめで果肉がしっかりしているので、タルトやゼリーなどのトッピングにしてもよいでしょう。
肥の豊(ひのゆたか)の旬(出回り時期)
肥の豊が出荷される時期は1月下旬頃から4月頃です。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
各地の年間収穫量 ヒノユタカ(肥の豊)
出典:農林水産省統計
ヒノユタカ(肥の豊)は熊本県で栽培されています(熊本県以外の統計データはありません)。年の収穫量は約7,732トンとなっています。