津之望(つののぞみ) カンキツ類
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津之望(つののぞみ)の特徴
「津之望(つののぞみ)」は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が育成した品種です。1974年(昭和49年)に長崎県の果樹試験場口之津支場において「清見」と「アンコール」を交雑して開発され、2011年(平成23年)に品種登録されました。
名前の由来は、育成地である「口之津」の「津」、そしてカンキツ産業に希望をもたらしてほしいという意味が込められているそうです。なお、店頭では「津の望」と書かれていることもあります。
手で皮をむいて袋ごと食べられる
果実は190gくらいの扁球形で、温州みかんよりも大きめ。濃橙色の果皮は薄く、手でむくことができます。また、じょうのう膜も薄いので、温州みかんのように袋ごと食べられます。
果汁が豊富で食味よし
果肉は濃いオレンジ色で、やわらかくて多汁。甘味が強くて酸味は弱く、親であるアンコールに似た風味です。しかし、津之望はタネが入りやすいという性質があり、とくに甘夏など花粉の多い品種の近くで栽培されたものはタネが入りやすくなるとされます。
津之望(つののぞみ)の選び方(見分け方)
果実がきれいな扁球形で、果皮に張りがあってなめらかなものを選びます。また、表面に傷や変色がないか、持ったときに重量感を感じるかどうかも要チェック。なお、津之望は浮き皮はほとんど発生しません。
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津之望(つののぞみ)の保存方法
ポリ袋に入れて冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存。1個ずつ新聞紙などで包んでからポリ袋に入れておくと、より乾燥防止になります。
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津之望(つののぞみ)の食べ方
津之望は皮がむきやすく、みかんのように手でむいて袋(じょうのう膜)ごと食べられます。ただ、タネが多めなので、食べる前に袋の閉じ口をカットまたはかみ切るなどしてあらかじめタネを取り除いたほうがよいでしょう。
津之望(つののぞみ)の旬(出回り時期)
津之望は12月下旬から1月頃に出荷されます。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
各地の年間収穫量 津之望
出典:農林水産省統計
津之望はおもに和歌山県と長崎県で栽培されています。和歌山県の収穫量は約42トンで、全体の60%近くを占めています。長崎県の収穫量は約31トンで、全体の40%以上を占めています。