媛小春(ひめこはる) カンキツ類
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媛小春(ひめこはる)の特徴
「媛小春(ひめこはる)」は愛媛県で誕生したオリジナル品種です。果実は球形で100~150gと温州ミカンよりも少し大きく、果皮が黄色いのが特徴。愛媛県でのみ栽培されていて、1月から2月頃に旬の時期を迎えます。
育成をしたのは愛媛県立果樹試験場で、1994(平成6年)年に「清見」と「黄金柑」を交雑。10年以上にわたり選抜、育成を行い、2008年(平成20年)に品種登録されました。
果皮は黄色く手でむきやすい
媛小春の母親である清見は食味のよい品種で、「不知火(デコポン)」や「はるみ」などの親品種でもあります。また父親の黄金柑はさわやかな甘さが特徴で、果皮が黄色くてやや小玉の柑橘です。
これら両親から生まれた媛小春は、見た目が父親である黄金柑に似ていて、丸くて黄色い外観。へたの周辺が少し出っ張ていることもあります。また果皮は薄く、手で容易にむくことができます。
香りがよくジューシー
味は甘味の中にほどよい酸味と黄金柑のよう香気があり、果汁が多くて風味良好。薄皮(じょうのう膜)は温州みかんに比べると厚めですが、袋ごと食べることができます。
媛小春(ひめこはる)の選び方(見分け方)
果皮がきれいな黄色でみずみずしさを感じるものを選びます。へたの周囲が「デコポン」のようにわずかに出っ張ったものも見られますが、これは媛小春の性質なので気にする必要はありません。
一方、媛小春は少し浮き皮になりやすい性質があるので要注意。少しくらいなら問題ありませんが、あまりにフカフカになっているものは避けたほうがよいでしょう。持ったときにずっしりと重みが感じられるかどうかも要チェックです。
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媛小春(ひめこはる)の保存方法
果実を暖房の効いた部屋にそのまま置いておくと鮮度の低下が早まります。乾燥しないようポリ袋に入れて、冷暗所か冷蔵庫の野菜室へ。少し手間ですが、1個ずつ新聞紙で包んでからポリ袋に入れておくとよいでしょう。
ある程度は日持ちしますが、早めに消費して媛小春のみずみずしさを楽しみましょう。
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媛小春(ひめこはる)の食べ方
媛小春は温州みかんのように手で簡単に皮をむくことができ、袋(じょうのう膜)ごと食べられます。またタネなしのものが多いですが、ときどき入っていることもあります。
さわやかな甘酸っぱさなので、そのまま食べるほかにゼリーなど使ってもよいでしょう。
媛小春(ひめこはる)の旬(出回り時期)
媛小春の出荷時期は1月から3月頃です。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
各地の年間収穫量 媛小春
出典:農林水産省統計
媛小春は愛媛県で栽培されています(愛媛県以外の統計データはありません)。年の収穫量は約19トンとなっています。