ブラックビート ブドウ(葡萄)
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基礎データ DATA
ブラックビートの特徴

「ブラックビート」は熊本県の河野隆夫氏が育成した大粒の黒ぶどうです。交配親は「藤稔(ふじみのり)」と「ピオーネ」で、2004年(平成16年)に品種登録されました。
色づきのよい早生種
ブラックビートの特徴は、収穫時期の早さと色づきのよさにあります。多くのぶどうは8月から9月が熟期ですが、ブラックビートは7月下旬頃から収穫可能で、巨峰よりも10日ほど早く出回ります。
近年の温暖化傾向により、ぶどうの着色不良が問題になっていますが、ブラックビートは早熟でありながら着色に優れた品種として期待されています。
濃厚な甘さで食べやすい
果粒は短楕円形で、1粒が約16g前後と大きく、果皮は黒に近い青黒色~紫黒色。見た目は巨峰のようですが、それもそのはずで両親の藤稔もピオーネも巨峰系で、似たような性質を持ちます。
味も巨峰やピオーネのような黒ぶどうならではの濃厚な味わい。酸味が弱いので甘味をしっかり感じられます。果肉は締まりがあってみずみずしく、皮離れがよくて食べやすいのも魅力です。なお、巨峰のような香りはありません。
ブラックビートの選び方(見分け方)

房全体が黒に近い色に染まり、果皮がふっくらとしてみずみずしいものを選びましょう。
黒ぶどうは栽培状況により赤みが残ることもありますが、ブラックビートは色づきのよい品種なのであまり心配ないでしょう。ブラックビートでありながら色づきの悪いものは避けたほうが無難です。
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ブラックビートの保存方法

ブラックビートは気温の高い時期に出回るため、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。また、1粒ずつキッチンばさみでカットして、冷蔵しておくというのも1つの方法です。
すぐに食べるならポリ袋に入れて冷暗所に置いておき、食べる2~3時間ほど前に冷やすという方法もあります。
数日では食べ切れない場合は、冷凍保存するとよいでしょう。粒をばらして冷凍し、半解凍で食べるとシャーベット感覚で味わえます。
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ブラックビートの食べ方
ブラックビートは種なしのものが多くて皮の剥離も容易なので、巨峰のように指で果肉を押し出して食べることができます。もちろん手でむいて食べてもOKです。
ケーキやパフェなどに使う場合は、皮をむいてからトッピングしたほうがよいでしょう。
ブラックビートの旬(出回り時期)
ブラックビートは7月下旬から収穫でき、9月上旬頃まで出回ります。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
ブラックビートの主な産地
出典:農林水産省統計
ブラックビートの作付面積のトップは兵庫県です。作付面積は約5.6ヘクタールで、全体の約33%を占めています。2位は約4.8ヘクタールの山梨県。全体の約29%でこちらも30%以上を占めています。3位は約1.6ヘクタールの愛媛県です。
統計データを公表していない都道府県はこのランキングに入っていませんのでご注意ください
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