ルビーオクヤマ ブドウ(葡萄)
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
ルビーオクヤマの特徴
果皮の赤い「ルビーオクヤマ」は、白ぶどうの「イタリア」の枝変わりとして発見された品種です。ブラジルでぶどう栽培をしていた奥山孝太郎氏が、1973年(昭和48年)に緑色品種のイタリアの中に赤ぶどうが実っているのを発見。これを「ルビー・オクヤマ」と命名しました。日本では1984年(昭和59年)に品種登録されています。
味や性質はイタリアに似ていて、果皮が薄くて大粒で食味がよく、マスカットのような香りがします。また甘味があって酸味は弱く、風味豊かな味わいです。基本的に種ありで、成熟期は9月中下旬頃からとなっています。
突然変異によって皮の色が変化
ちなみに枝変わりとは突然変異の1つで、ある枝において元のものとは異なる形質が現れる現象のことです。赤いルビーオクヤマが緑色のイタリアから誕生したのも、遺伝子の一部が変異したことによります。
果樹研究所が遺伝子調査した結果によると、2品種の間には植物色素の「アントシアニン」を生成する遺伝子に違いが見られたのだそう。アントシアニンは赤色のもととなる植物色素ですが、イタリアが持つ遺伝子の1つがルビーオクヤマでは欠失したことで、赤く色付くようになったとのことです。
ルビーオクヤマの選び方(見分け方)
赤ぶどうのルビーオクヤマは、全体的にムラなく赤紫色に着色しているものを選びましょう。果皮の表面に白っぽい粉(ブルーム)がついているものは鮮度のよい証拠です。
また、収穫してから日が経っていると軸が茶色くなったりしおれているので、なるべく軸が緑色のものを選ぶようにします。
ブドウ(葡萄)のページに戻る
ルビーオクヤマの保存方法
乾燥しないようポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。収穫したてのものは日持ちしますが、そうでない場合はなるべく早めに消費します。
量が多くて食べ切れない場合は、ハサミを使って1粒ずつバラして冷蔵保存するか、冷凍保存をするとよいでしょう。
ブドウ(葡萄)のページに戻る
ルビーオクヤマの食べ方
ルビーオクヤマは果皮と果肉を分離しにくいので、デラウェアのように口で吸うように食べるのは難しい品種です。少し面倒ですが1粒ずつむいて食べましょう。その際、ナイフなどで切り込みを入れると少しむきやすくなります。
ルビーオクヤマの旬(出回り時期)
ルビーオクヤマの収穫時期は9月中旬頃から11月上旬頃です。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
ルビーオクヤマの主な産地
出典:農林水産省統計
ルビーオクヤマは青森県で栽培が行われています。作付面積は約2.6ヘクタールです。
果物統計のページに移動