アンビシャス リンゴ
種類/品種/ブランドなどの詳細ページ
アンビシャスの特徴
「アンビシャス」は、甘味の強さが特徴の黄色いりんごです。「東光」の自然交雑実生で誕生したもので、1985年(昭和60年)に品種登録されました。
果実は200~300gとやや小さく、丸い円形をしていて果皮は明るい黄色。表面には小さな点々(果点)が目立ちます。太陽に当たった面は部分的に赤く色づき、果点の周囲がとくに赤く染まりやすくなっています。
甘味が強くて香り良好
果肉は淡黄色をしていてかたさがあり、果汁が豊富でパリッとした食感。特有の香気を持ち、糖度が高くて酸味が少ないので、豊かな香りと甘さを味わえます。なお、蜜はほとんど入りません。
アンビシャスは日持ちも優れていて、業務向けの冷蔵で5か月ほどの貯蔵が可能とのこと。そのため春頃でも店先に並ぶことがあります。貯蔵されたものは水分がやや減少しているものの、味はあまり変わりません。
元青森県りんご試験場長が育成
アンビシャスを育成したのは木村甚彌(甚弥)氏で、青森県のりんご発展に功績を残した人物です。りんご病害の研究者として防除法の確立に貢献し、青森県りんご試験場長を経たのち、アンビシャスや「こうとく」といった優良な品種を育成しました。
アンビシャスの選び方(見分け方)
シーズン序盤は黄緑色がかったものもありますが、果皮が黄緑色でも甘味はあります。またアンビシャスは小ぶりなりんごなので、サイズが小さくても問題ありません。十分に完熟したものを選ぶ場合は、全体が濃い黄色になっているかをチェックします。
なお、赤く染まる面積には個体差があります。ほとんど赤色がないものや、逆に赤い部分が多すぎて色づきが中途半端な赤りんごのように見えることもありますが、赤色の多さは気にしなくてよいでしょう。
リンゴのページに戻る
アンビシャスの保存方法
すぐに食べるなら冷暗所でもかまいませんが、冷蔵保存のほうが日持ちします。1個ずつ新聞紙で包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいでしょう。3月から5月頃に売られているものは冷蔵して、なるべく早く消費します。
アンビシャスは日持ちのよい品種ではありますが、無駄に日持ちさせるより新鮮なうちにおいしく食べることのほうが大切です。食味が落ちる前に食べ切りましょう。
リンゴのページに戻る
アンビシャスの食べ方
アンビシャスはとても甘いりんごなので、そのまま食べるのがおすすめです。パリッとした食感と豊かな風味を味わえます。サイズが小さいため子どものおやつにも最適。しっかり水洗いをして皮ごと食べてもよいでしょう。
アンビシャスの旬(出回り時期)
アンビシャスはおもに青森県で栽培されていて、収穫期は11月頃です。生産量はとても少ないですが、貯蔵性が高いため5月頃まで売られていることもあります。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
アンビシャスの主な産地
出典:農林水産省統計
アンビシャスは青森県で栽培が行われています。作付面積は約6.3ヘクタールです。
果物統計のページに移動