シナノピッコロ リンゴ
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シナノピッコロの特徴
「シナノピッコロ」は、果実が小さくて丸かじりするのにピッタリのりんごです。親の組み合わせは「ゴールデンデリシャス」×「あかね」で、長野県果樹試験場が育成し、2006年(平成18年)に登録されました。
果実は円形~長円形で、直径約7cm、重さは150~200g程度と温州みかん1.5~2個ほどの小玉サイズ。ポケットに入るほどの大きさなので、スポーツやレジャー、ハイキングなどでも手軽に食べられます。
果皮が濃赤色でかわいらしい外観をしていて、ほどよい甘さとやさしい酸味があり、皮があまり気にならず食べやすいりんごです。
食感はサクッとしてジューシー
白い果肉は緻密で、かたさは中程度。香りがよく多汁でみずみずしさがあり、食感はサクッとしています。またカットしたあとに変色しにくいのもポイント。一方、生産面では果実が小さくて実がたくさん着くため、摘果や収穫などで手間が増えるといった苦労もあるそうです。
このシナノピッコロという名前は、長野県の旧国名の信濃と、イタリア語で「小さい」という意味の「piccolo(ピッコロ)」を合わせて命名されたもので、まさにイメージ通りの名前といえます。
シナノシリーズの丸かじり担当
育成時は果実が小さすぎて品種登録をする予定ではなかったそうですが、丸かじりの用途に適していることから登録されたとのこと。結果的に長野県のりんご「シナノシリーズ」の1つとしてバリエーションが広がりました。
ちなみに、2010年(平成22年)には、同じく丸かじり向け品種として「シナノプッチ」も品種登録されています。
シナノピッコロの選び方(見分け方)
シナノピッコロは鮮やかな濃赤色をしているので、果皮全体がよく色づいているかをチェックします。また果皮に張りがあり、小玉なりに重みを感じるものを選びましょう。
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シナノピッコロの保存方法
シナノピッコロは残暑が残る9月中旬頃から出荷されるので、購入したら常温ではなく冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。その際、新聞紙で包んでからポリ袋に入れておくと乾燥防止になります。
鮮度がよければある程度日持ちしますが、時間が経つほど食味は低下していくので、なるべく早く食べ切るようにします。
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シナノピッコロの食べ方
シナノピッコロはよく水洗いしてそのまま丸かじりで食べましょう。包丁いらずで手軽に食べられるので、秋の行楽のおやつとしてもおすすめ。もちろん普通に皮をむいてカットしてもOKです。
ジャムやアップルパイなどにも使えますが、シナノピッコロは果汁が多く酸味がそれほど強くもないため、わざわざ加工用として選ぶ必要はないかもしれません。
シナノピッコロの旬(出回り時期)
早生種のシナノピッコロは9月中旬から下旬頃に収穫され、10月頃まで出回ります。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
シナノピッコロの主な産地
出典:農林水産省統計
シナノピッコロは長野県で栽培が行われています。作付面積は約1.5ヘクタールです。
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