シナノドルチェ リンゴ
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基礎データ DATA
シナノドルチェの特徴
「シナノドルチェ」は長野県果樹試験場が育成した品種です。品種登録されたのは2005年(平成17年)で、両親は「ゴールデンデリシャス」と「千秋」。長野県のオリジナルりんご「シナノシリーズ」の1つで、適度な甘味と酸味があり、香りがよくて果汁も豊富に含まれています。
果実の重さは300~350g程度で、形はやや縦長。熟すと果皮がきれいな赤色に染まります。また表面には縞模様が見られ、さわったときのべたつき感はあまりありません。
肉質は少し粗めですが歯切れがよく、黄白色の果肉はサクっとした食感。基本的に甘酸適和ですが、寒冷な地域で栽培されたものは酸味がやや強くなる傾向があるそうです。
ちなみに母親のゴールデンデリシャスは黄色いりんごで、「つがる」や「王林」などの親でもあります。そして果皮の赤い千秋は「秋映(あきばえ)」や「未希ライフ」などの親になっています。
シナノドルチェとシナノゴールドは兄弟
1999年(平成11年)に品種登録された「シナノゴールド」は、シナノドルチェと両親が同じ姉妹品種。ただしシナノドルチェは果皮が赤色ですが、シナノゴールドは果皮が黄色。また、収穫時期はシナノドルチェが9月中下旬で、シナノゴールドは10月上中旬と、兄弟とはいえ性質に違いが見られます。
シナノドルチェという名前は、当時の長野県知事だった田中康夫氏が命名したとのこと。長野県の旧国名「信濃」と、甘いお菓子やデザートを意味するイタリア語の「dolce(ドルチェ)」から取ったそうです。
シナノドルチェの選び方(見分け方)
シナノドルチェは果実が大きめの品種ですが、大き過ぎるものよりは中~大程度のものがよいでしょう。持ったときにずっしりと重量感があり、果皮が鮮やかな赤色で張りがあるものがおすすめです。また、お尻の部分は緑色よりも黄色っぽいほうが熟しています。
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シナノドルチェの保存方法
冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。その際、新聞紙などで包み、さらにポリ袋に入れておくと乾燥をより防ぐことができます。
収穫時期が9月中旬頃なので気温が高いことも多く、常温だと鮮度が低下しやすいので注意してください。あまり日持ちはしないので鮮度のよいうちに食べ切りましょう。
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シナノドルチェの食べ方
香りがよくてジューシーなシナノドルチェは、加工するよりもそのまま食べるのがよいでしょう。皮ごと薄く輪切りにして食べるのもおすすめです。
カットすると変色しやすいので、切ったあとはすぐに食べるか薄いレモン水や塩水に浸けておくと褐変化を少し防げます。
ジャムにする場合も果肉にレモン汁を加えるとよいでしょう。ただし水分が多いので、アップルパイなどの焼き菓子などにはあまり向いていません。
シナノドルチェの旬(出回り時期)
シナノドルチェが多く出回る時期は9月中旬から10月頃です。
果物の出回り時期は、産地や天候などによって変化します。このデータは大まかな目安としてお考えください。
シナノドルチェの主な産地
出典:農林水産省統計
シナノドルチェの作付面積のトップは長野県です。作付面積は約58.7ヘクタールで、9割以上が長野県で栽培されています。2位は約3ヘクタールの山形県。3位は約2.9ヘクタールの青森県です。
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